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内容説明
9・11の直後に書かれた「テロリズムの精神」およびその1年あまり後に発表された「ツインタワーのためのレクイエム」などの評論をまとめ、ボードリヤールの最新の思考の軌跡を追う。
目次
テロリズムの精神
パワー・インフェルノ(ツインタワーのためのレクイエム;テロリズムに関する仮説;グローバル・パワーの暴力)
9・11とボードリヤールの思想―訳者解説
著者等紹介
ボードリヤール,ジャン[ボードリヤール,ジャン][Baudrillard,Jean]
1929年ランス(フランス)生まれ。現代フランスを代表する思想家のひとり。元パリ大学ナンテール校教授(社会学)。1970年代に現代社会の記号論的分析で世界的に注目された。その後は、オリジナルとコピーの対立を超えるシミュレーションの時代の到来や、ヴァーチャル・リアリティーとクローンによる現実の消滅などを先駆的に論じて、「出来事としての思想」の提案者となる。現代美術批評や写真家としての仕事でも知られる。9・11以後の世界のゆくえについても、ラディカルなメッセージを積極的に発信している
塚原史[ツカハラフミ]
1949年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒、京都大学大学院文学研究科(フランス文学専攻)修士課程修了、パリ第三大学博士課程中退。現在、早稲田大学法学部教授。専攻は、ダダ・シュルレアリスム研究、20世紀文化論
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
a.k.a.Jay-V
2
サイードの著作とニコイチで読むと固いが、ピンだと、あんまピンとこん(スベりました) ジジェクなんかもそうなんだけど、既視感あるイデオロギーはお腹一杯。世界も社会も経済も市場も変化しているのだから軸の部分はブレずに他の部分はアップデートしてかないと同じ事を繰り返してるだけなのは正直しんどい。表現方法としてはアリかもしれんがイデオローグだとダウトでアウトだと思う。2017/12/23
Ecriture
2
「昔はボードリヤールなんか全然ダメだと思ってたけど湾岸戦争以降わりといいこと言うようになってきた」とは東浩紀と大澤真幸の言だったかしら。この本もそういうこと。9.11はシステムへのシステム自身の攻撃であり、ツインタワーは美しい自死を遂げたという一歩間違えれば電波スレスレの論調は、グローバル化という返済できない贈与の時代にあってはテロリズムのような絶対的出来事を通じてしか関係性の転移は起こらないとする割合まともな論旨に支えられている。9.11をめぐる陰謀論の扱い方は当世随一だね。2009/08/25
panda2021
0
ボードリヤールの本はいいたいことに比べて、説明が難しくわかりにくいと感じるのはわたしだけでしょうか?2020/11/27