本当は聞こえていたベートーヴェンの耳

本当は聞こえていたベートーヴェンの耳

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  • サイズ B6判/ページ数 297p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757140066
  • NDC分類 762.346
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「聞こえない耳であれだけすごい音楽を作ったベートーヴェンはやはり天才だ」の定説をくつがえす! 自身も難聴の経験をもつ著者が明らかにする「楽聖」伝説の謎。

★本書は『書評空間 KINOKUNIYA BOOKLOG』にエントリーされています。

内容説明

いま解き明かされる「楽聖」伝説の謎。

目次

序章 ベートーヴェンは聞こえていた
第1章 ミュンスター広場のブロイニング家
第2章 ハイリゲンシュタットの遺書
第3章 ベートヴェン・三十代の爆発
第4章 第九交響曲

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

49
何度も恋を失い、名声とうらはらに、ひとりぼっちで淋しかったベートーヴェン。彼をそうさせたのは、聴覚障害に対する周囲の無理解であった。つい最近まで、ひょっとしたら今でも、障害者に対する冷たさは世の中にある。読んで、伝記的事実が実にみごとに説明されるのに驚いた。人声は聞こえないがピアノは聞こえ、周囲がさわがしいとかえって会話がしやすいという彼の症状。聴覚障害の複雑さ、多様さについて、これをきっかけに勉強したい。2018/02/09

GOKU

4
トンデモ本だろうと発売時には敬遠していたが、先日読んだ「弦と響」で触れられていたので読んでみる気になった。著者自身の体験を踏まえ、あぶみ骨の硬化による気導難聴だが骨導難聴ではなかったとの推測のもと、ベートーベンの生涯を辿った目からウロコ本。声は聞こえなくなっていったがピアノの音は聞こえていたとする方が、後半生、傑作群を生み出した説明に適しているし、十代半ばから難聴が始まったと考えるほうがハイリゲンシュタットの遺書が何故書かれ、誰に向けて書かれたのか納得がいく。難聴に苦しみもがく生身のベートーベンがいる。2013/06/19

yumekko

1
伝記を読んで腑におちなかったことが、この本を読んで納得できた!骨からの振動で聞く音と、耳の穴から直接聞く音があって、ベートーベンは骨からの振動の音はある程度聞こえたっていう説(人の話声は聞こえにくいけれど、狭い空間や、近くの楽器の音は聞こえていた)が書かれていてなるほど~、と思った。耳の器官のどの部分に支障があるかで難聴の種類が違ってくるのね。2011/03/10

カズ

1
ベートベンの見方が変わった2009/09/30

B. S. Junkie

0
なかなか説得力のある仮説だとは思う。楽音はある程度聞こえていた、というところまでは。そこから先は結構な飛躍がある。ロマンチックな推測(失礼な言い方をするなら妄想)のようにも感じられる。そうかもしれんね、というところで踏みとどまっておくべきだろう。2023/10/05

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