内容説明
行動経済学・実験経済学を取り入れたゲーム理論。身近で楽しい話題をきっかけに、やさしく解説した好評テキストの第2版。第1版刊行10年を経て、この間の研究の進展を反映してアップデート。
目次
第0章 行動ゲーム理論の概要
第1章 決定不能性
第2章 混合戦略
第3章 学習理論
第4章 予測と推論
第5章 ロジット均衡
第6章 コーディネーションとコミュニケーション
第7章 メカニズム・デザイン論
第8章 社会的学習と制度変化
著者等紹介
川越敏司[カワゴエトシジ]
1970年和歌山県和歌山市生まれ。福島大学経済学部卒業。大阪市立大学大学院経済学研究科前期博士課程修了。博士(経済学)。現在、公立はこだて未来大学システム情報科学部複雑系知能学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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土橋俊寛
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行動ゲーム理論という新しい分野についての教科書。ゲーム理論の入門書を読み終えたあとに読むとよい。巷では行動経済学が一種の流行りである(ちょっと大げさ?)。が、本書のように、行動経済学と実験経済学の立場の違いをきちんと説明している書籍は少ないように思う。両者の論争やお互いの目指す道が本書では整理されていて、とても興味深い。 本書の記述は全体的にていねいで分かりやすい。ただし行動メカニズムデザインを取り上げた第6章はやや難しい。エクセルを使ってシミュレーションができるよう指南するコラムが便利だと思った。2020/12/04