出版社内容情報
テクノロジー失業に陥らないために何をなすべきか?
近年の世界的な富裕層と貧困層の格差拡大の根底には「経済のグローバル化」「テクノロジーの進化による生産性の向上」「停滞した産業と活力のある産業の二極化」という抗うことのできない変化がある。
本書では、飛躍的な進化を遂げるテクノロジー=機械の知能に注目し、技術革新が未来の雇用・所得・ワークスタイルに与える恐るべき影響を徹底検証する。
第1部──超実力社会の到来
1章 iワールドの雇用と賃金
2章 大いなる勝者と大いなる敗者
3章 なぜ多くの人が職に就けないのか?
第2部──機械の知能
4章 コンピュータチェスが教えてくれること
5章 人間と機械がチームを組む未来
6章 人間の直感はなぜ当てにならないのか?
7章 規格化・単純化される仕事の世界
8章 機械は人間に近づくのか?
第3部──新しい世界
9章 雇用の新しい地図
10章 「オンライン」が教育を変える
11章 「みんなの科学」の終わり
12章 新しい社会的契約
解説──若田部昌澄
【著者紹介】
1962年生まれ。ジョージ・メイソン大学経済学部教授。著書に『大停滞』(NTT出版)、『フレーミング』(日経BP社)などがある。
内容説明
富裕層と貧困層の差が拡大し、中流層が縮小の一途を辿っている。この流れを牽引しているのがテクノロジーの急速な進化だ。技術革新は労働現場をどう変え、私たちの所得にどのような影響をもたらすか。未来の労働市場で求められる資質とは?テクノロジー失業に陥らないために、何をなすべきか?『大停滞』で世界的論争を呼んだ経済学界の偉才による驚くべき未来予想図。
目次
1 超実力社会の到来(iワールドの雇用と賃金;大いなる勝者と大いなる敗者;なぜ多くの人が職に就けないのか?)
2 機械の知能(コンピュータチェスが教えてくれること;人間と機械がチームを組む未来;人間の直感はなぜ当てにならないのか?;規格化・単純化される仕事の世界;機械は人間に近づくのか)
3 新しい世界(雇用の新しい地図;「オンライン」が教育を変える;「みんなの科学」の終わり;新しい社会的契約)
著者等紹介
コーエン,タイラー[コーエン,タイラー] [Cowen,Tyler]
米国ジョージ・メイソン大学経済学教授。1962年生まれ。ハーヴァード大学にて経済学博士号取得。2011年に「世界に最も影響を与える経済学者の1人」(英エコノミスト誌)に選ばれた。経済ブログ「Marginal Revolution」を運営して注目を集めるほか、最近ではオンライン教育プロジェクト「MRUniversity」も立ち上げている
若田部昌澄[ワカタベマサズミ]
早稲田大学政治経済学術院教授。1965年生まれ。早稲田大学大学院経済学研究科、トロント大学経済学大学院に学ぶ。著書に『危機の経済政策―なぜ起きたのか、何を学ぶのか』(日本評論社、第三一回石橋湛山賞受賞)など
池村千秋[イケムラチアキ]
翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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