出版社内容情報
ミクロ経済理論の各分野における成果を根元的視点に立って統合、現代経済を成立させている諸要素を解き明かすミクロ経済学の教科書。
ミクロ経済理論において、ゲーム理論、選好の進化の理論、群淘汰理論、実験経済学、行動経済学、進化経済学、比較制度分析などの急速な変化が起きている。本書は、これらの各分野における成果を、人間行動と制度が相互作用でどのように進化をとげてきたのかという根元的視点に立って統合し、現代経済を成立させている諸要素を解き明かす、これまでにないミクロ経済学の教科書。
日本語版への序文
序 文
【プロローグ】経済学と国ぐにと人びとの富 3
第1 部 調整と対立:生成的な社会相互作用
内容説明
人間の行動と制度は、いかに相互作用し、いかに進化したのか?来るべき“社会科学の統合”への橋渡しとなる新しいパラダイムを提示する。進化経済学、ゲーム理論、経済諸制度の理論、群淘汰理論、行動経済学、実験経済学、比較制度分析など最新の分析用具を用いて、現代経済を成立させている諸要素を解き明かす画期的なテキスト。
目次
第1部 調整と対立:生成的な社会相互作用(社会的相互作用と制度設計;自生的秩序:経済生活の自己組織化 ほか)
第2部 競争と協力:資本主義の諸制度(ユートピア資本主義:分権的調整;交換:契約、規範、パワー ほか)
第3部 変化:制度と選好の共進化(制度と個人の進化;偶然、集合行為、制度的イノベーション ほか)
第4部 結論(経済的統治:市場、国家、共同体)
問題集
著者等紹介
ボウルズ,サミュエル[ボウルズ,サミュエル] [Bowles,Samuel]
1939年生まれ。ハーバード大学准教授、マサチューセッツ大学(アマースト校)教授、シエナ大学教授を経て、現在、マサチューセッツ大学名誉教授、サンタフェ研究所アーサーシュピーゲル研究教授・行動科学プログラムディレクター。教育の政治経済学をはじめとするミクロ理論全般からマクロ経済分析や国家論までの幅広い分野の研究を手がける。近年では、政治経済学のための新しいミクロ的基礎としてポスト・ワルラシアン経済学を標榜し、進化社会科学を提唱するに至っている
塩沢由典[シオザワヨシノリ]
1943年生まれ。京都大学大学院理学研究科修士課程修了。京都大学理学部数学科・同経済研究所助手、大阪市立大学大学院経済学研究科・同創造都市研究科教授を経て、中央大学商学部教授。専門は、理論経済学
磯谷明徳[イソガイアキノリ]
1956年生まれ。一橋大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学、京都大学博士(経済学)。現在、九州大学大学院経済学研究院教授。専門は、制度経済学、進化経済学
植村博恭[ウエムラヒロヤス]
1956年生まれ。一橋大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、横浜国立大学大学院国際社会科学研究院教授。専門は、比較制度分析、マクロ経済分析(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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