日本企業のすり合わせ能力―モジュール化を超えて

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  • サイズ B6判/ページ数 178p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757122888
  • NDC分類 509.61
  • Cコード C3034

内容説明

共通基盤化のデザイン・ルールをつくるためにすり合わせ能力を使う、という新たな方向性を提示。

目次

第1章 日本企業のすり合わせ能力とモジュール化する産業
第2章 日本企業のすり合わせ能力
第3章 設計思想、分業構造、組織能力
第4章 設計思想から見た産業発展過程
第5章 すり合わせでルールを作る
第6章 第三の道―コモディティ化とガラパゴス化を超えて
第7章 すり合わせを超えて

著者等紹介

柴田友厚[シバタトモアツ]
1959年札幌市生まれ。東北大学大学院経済学研究科教授。京都大学理学部卒業。ファナック株式会社、笹川平和財団勤務ののち、東京大学大学院先端学際工学にて博士(学術)取得。香川大学大学院地域マネジメント研究科教授を経て、2011年4月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aspheric

1
多くの産業がモジュール化へ向かう中で、日本企業の強みとされる「すり合わせ」を産業発展過程に応じて適切に使い分ける戦略が必要と説く。日本のすり合わせ能力が高いのはなぜか、テレビやPCがモジュール産業化したのに対し自動車産業で今だにすり合わせが有効なのはなぜか。産業発展過程という補助線を引くことでこれらの問いに対する理解を容易にしてくれる。2015/11/23

koji

1
今日的な問題をわかりやすく書いてあり、日本製造業に関心がある人にはお勧めの本です。まず3つのフェーズで製造業を分析します。まずモジュール化(フェーズ2)の中で苦しむ日本企業が、高機能ハイエンド製品による差別化を進めることは、ガラパゴス化に繋がる間違いとしています。そして、日本はいずれ唯一残る「お家芸」の自動車産業にが「電気自動車のモジュール化」で衰退することを大いに憂えています。その処方箋として、「すり合わせ能力を磨きあげプラットフォームを核心させデザインルールを作り上げていくこと」を提言していきます。2012/05/26

メルセ・ひすい

1
15-150「共通基盤化」を急げ! 東日本大震災を契機とするものづくり思想の転換とは−。共通基盤化のデザイン・ルールを作るために「すり合わせ=きめ細かな連携と調整」能力を使う、という新たな方向性を提示する★アジア勢の台頭と東日本大震災が示唆するものづくり思想の転換。それは共通基盤化をものづくりの設計思想に導入する。多くの製品に共通して長期安定的に使用されるであろう共通基盤部分を見通した上で、これと補完的な部品軍との多様な組み合わせと、製品設計を捉えなおすを意味する。2012/03/13

手塚竜太

0
日本人はすり合わせ能力が高いと言われてきたが、これまでどう活用してきたか、なぜ今それが通用しなくなってきたか、今後どう活用できるか。様々な媒体で議論されている題材について、本書では前提知識なしで概況がつかめる。本書を入り口として、気になったワードは別の書籍で理解を深めると良いだろう。図表やデータは少なく読み物としてシンプル、且つ著者の提案も奇をてらわないもので、日本の製造業に関する一般教養として読みたい人にはオススメできる。既に製造業に関して課題意識を持っている人には物足りないかもしれない。2014/12/19

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