モジュール化の終焉―統合への回帰

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モジュール化の終焉―統合への回帰

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  • サイズ A5判/ページ数 272p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784757122505
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C3033

内容説明

iPhoneの隆盛、クラウドの広がり、グーグルの成長…統合への回帰による産業構造の変化と、日本企業復活の可能性。歴史的考察と実証分析によるIT産業の未来像。

目次

第1章 モジュール化の嵐
第2章 モジュール化の原因
第3章 ケース・スタディ―ワープロ専用機
第4章 技術革新のサイクル説
第5章 統合への回帰
第6章 統合型パソコンの可能性
第7章 展望―統合化の意味するもの

著者等紹介

田中辰雄[タナカタツオ]
慶應義塾大学経済学部准教授。1988年東京大学大学院経済研究科単位取得退学。国際大学グローバルコミュニケーションセンター研究員、コロンビア大学客員研究員を経て、1999年より現職。2003年~2006年公正取引委員会競争政策研究センター客員研究員。2006年より富士通総研客員研究員、経済産業研究所ファカルティフェロー。2008年より国際大学グローバルコミュニケーションセンター主幹研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Sanchai

3
身近に「これからはモジュール化です」と言ってた識者がいたので、刺激的なタイトルが気になって本書を読んだ。情報通信産業ではおそらく統合型製品やサービスへの回帰が進むのだろうと思うが、一方で他の産業はどうなんだろうか。本書が出た頃にはモジュール化された自動車というのも萌芽はあったようだし。仮説を提示してそれを実証しようという丁寧な書きぶりには大変共感が持てる。専門書だけど読みやすいいい本。2015/10/10

Kentaro

2
ダイジェスト版からの要約 近年、情報通信産業ではモジュール化とは逆方向の統合に回帰している。典型例は携帯電話である。携帯電話はメール、ウェブ閲覧、オンラインショップなどパソコンと似た機能を持つが、キャリアによってすべてが統合されており、ユーザは端末からアプリに至るまで自由には選べない。しかし、この統合型である携帯電話が、パソコンを凌駕する。供給面での突破型革新の減速、需要面での大衆ユーザの登場、このふたつの力が働くとき、モジュール型から統合型への回帰が起こる。すなわちモジュール化は終焉し統合へ回帰する。2018/06/20

Shimizu Hitoshi

2
情報通信産業の将来はどうなるのかが知りたいと思って読んだ本です。 昔から「どうしてパソコンは部品を別々に買わないといけないんだろう?」という疑問を持っていたのですが、どうやら「買った後に起こる技術革新を利用するためにはモジュール化されているほうがいい」ので消費者は別々に買うことを選択するそうです。でも近年は技術革新が少なくなってきたので、統合型の商品のほうが流行るだろう、というのが本書の主張です。 もしこれが正しければ、あとは「何と何を統合すべきか」がわかれば大儲けできそうな気がします。。。お薦めです。2012/08/22

n-mochizuki

2
2年以上前の著作ですが、構想は10年前とは先見性のある著者ですね。こと情報通信産業では、統合への動きが足早に進んでると実感として感じます。凡人に大事なのは精確な未来を予想するかではなく、トレンドを掴んでいかにアジャストできるかだと思います。それはモジュール化or統合化の二者択一が重要なのではないということかな。「機能限定をせずに汎用性を重んじるのは、オープンモジュールあるいは汎用性に慣れたパソコンの世界の発想である。しかし、何でもできるものは使いにくい」、「ユーザを含む多くの人の意見を集約すること、そして2012/06/16

手塚竜太

1
製造のモジュール化について取り扱った書籍。著者の主張は表題から明らかだが、そこに至るまでの分析や実例が資料として面白い。PCやソフトウェアの領域におけるこのような流れ(統合化優位→モジュール化優位→統合化回帰)が広く知られることで、電気自動車やAI関連(deep learningやスマートスピーカー等を組み合わせた一連のシステム)の業界にも同じシナリオで参入を狙うプレイヤーが増大するだろう。品質問題が人命に直結する自動車業界でさえも、一時的には品質管理機能がサービスとしてモジュール化されるのでは。2014/12/19

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