出版社内容情報
伝えたいことを論理的に考えて整理し、相手に理解・納得してもらうために、明快な表現でまとめる、といったスキルを磨く。
内容説明
コロンビア大学教育者大学院で教育学を研究し、世界約170カ国が参加するグローバルサイト“キッズスペース”代表者が解説する説得の論理テクニック。1960年代以降に生まれたアメリカ人なら誰でも学んだ教育メソッドを体系的に日本初紹介。
目次
第1章 考えを伝えるスタイル
第2章 組み立てて考える技術
第3章 まとめる・表現する技術
第4章 明快に表現する技術
第5章 ディベートにみる主張の技術
巻末資料 アメリカの語学教育と教育制度―留学してから役に立つ参考情報
練習問題と解答例
著者等紹介
大庭コテイさち子[オオバコテイサチコ]
米国非営利団体キッズスペースファウンデーション代表。教育研究家。多数の国際プロジェクトおよびICT応用教材の企画制作に携わり、創造性を育て動機を高める教育、アメリカ教育事情、子どもとネット安全、コンピュータ応用学習の分野において、執筆や講演活動に取り組んでいる。コロンビア大学教育者大学院にて芸術学修士号、教育学修士号取得。全米音楽教育者学会・全米科学教育者学会会員。ニューヨーク在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
太鼓
7
日本でも子どもの頃からやった方がいいと思った。昔の自分に必要だったのはまさに自己主張の仕方、ディベートの方法でした。2015/08/13
tetuneco
4
まさにこういうテクニックを知りたかったのです。2010/08/19
yn_redqueen
2
自分がバカになったような脱力感さえ覚えた。ハウツー本でこんな気分になったのは初めて。非常にレベルが高い本。内容は学校でのノートの取り方からから、オバマ大統領のスピーチの解説まで網羅的。まさに「主張の技術」というタイトルに偽りはない。アメリカ人でもできのいい人しかついていけない世界じゃないのか?これ。2011/04/05
mocyuto
1
主張はなぜ必要なのかを述べ,アメリカでどのように主張の技術が教えられているかを説明している. エッセイ,ディベートでの伝え方も解説している. 驚いたのは,学術論文の書き方と全く同じことをアメリカでは小学校から教えられているということだ. 自分は,小中高と作文が苦手で学会論文や修士論文を書くときにたくさんのダメ出しを食らい,才能がないと思ったが,技術なのだ. やはり,どのように伝えるべきかという方法は,もっと早く教えるべきだと感じた.2013/02/03
KimuraShinichi
1
英語圏では起承転結では考えないなんて話を聞いたりするけど、そうでもないんだなと思った。この本で解説される「エッセイ形式」は、言ってみればまさに起承転結。身近で個人的な話題から話を起こす→そこからちょっとずらして結論(テーシス)をデンと掲げる→ひるがえってその論拠を説明する→最後に結論を繰り返すとともに最初の話題を暗示して締める。こうした論述方法がアメリカでは小学校から教え込まれるという。第2章ではそうした出力につなげるための思考ツール(図式)が紹介される。第3章はずるさを感じるほど実践的なテクニック紹介。2012/11/24