出版社内容情報
社会のなかの経済のあり方を根底から考えなおすことからはじめ、社会、歴史、文明とのかかわりにおいて、どのように変えなければならないかを考える
内容説明
資源の枯渇、環境の破壊、人間の劣化、いかにして歯止めをかけるか。
目次
第1章 対象と方法―何のために経済を研究するのか(経済学は科学か;革命の思想から改革の実践へ ほか)
第2章 体制の選択―社会改造の基礎原理を考える(経済体制とは何か;経済体制の歴史的変遷 ほか)
第3章 歴史と経済―歴史認識と社会認識の再構築(歴史の理解;近代国家と帝国主義 ほか)
第4章 文明と経済―経済への人間のかかわり方を変える(文明の興亡;人間の再生産 ほか)
著者等紹介
正村公宏[マサムラキミヒロ]
1931年東京生まれ。東京大学経済学部卒業。1974年以降、専修大学経済学部教授。2002年に定年退職し、現在は同大学名誉教授。『知識産業論』(中央経済社、1972年)で専修大学より経済学博士号。『福祉社会論』(創文社、1989年)で福武直賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CCC
1
テーマがとても良かった。一部認識等に引っかかりを覚えるところもあったけれど、そもそもの目的、原点を考えなおすのにいい本だったと思う。今の日本では欠けがちな視点を埋めあわせてくれる。2012/12/31
メルセ・ひすい
0
8-26赤105 ★必読書 ゙社会正義の探求とば経済の重鎮が経済学の論点や経済発展の読み方を集約して示した書です。数学・工学よりもソフトつまり歴史・文明の中での人間行動学、社会正義の探求に主眼を置く。「分配」に関しては特に重視し既成経済学への叱咤も多い。経済政策論・日本経済論の大家であるからこそ重い記述である。単なる産業主義、商業主義的な考え方を超え、社会、歴史、文明との関わりから経済学を考え直し、政治のあり方、人間のあるべき姿を考える。社会と人間について考える上で、ベースとなる経済学の基礎を提供する2007/03/01