内容説明
国際会計基準の導入や投資家重視戦略といった企業の変容に伴い、投資家向けのアピールであるIR(インベスター・リレーションズ)が、ベンチャーや一般投資家を中心にあらためて注目を集めつつある。本書では「なぜIRは必要なのか」「その進め方と手法」「必要な体制」などを解説し、IRの意義を民主主義社会の中に位置づける。
目次
序章 グローバリゼーションに巻き込まれる日本企業
第1章 激変する株式市場、試されるIR活動(株式市場に直結する決算説明会;日本のIR活動は海外で通用するか;IR活動はグローバル経済の必然である)
第2章 これからのIR活動をどう行うべきか(IR活動の基本を理解しよう;IR活動へ向けた組織作りを始めよう;コーポレート・ストーリーの作成 ほか)
第3章 株式会社は誰のものか(アメリカから始まった「株式会社の世紀」;「株式会社」と「大衆」の共生に向けて;現代は「機関投資家資本主義」か?)
終章 「現代会計」と「IR活動」が正常な市場を機能させる(ケインズと新古典派、不完全な市場;市場を守る力―シュマーレンバッハからASOBAT;情報格差をなくし資本市場を適正に機能させるIR活動)
著者等紹介
三ツ谷誠[ミツヤマコト]
東京三菱証券IR室シニアマネージャー、日本証券アナリスト協会検定会員。1963年静岡県生まれ。早稲田大学大学院社会科学研究科修士課程修了。企業・経済動態論専攻。’94年より野村インベスター・リレーションズにてIRコンサルタント業務に従事。’99年より現職。村上龍氏が主宰するJMMでは民主主義との関係から経済システムを捉え直す気鋭の論客として知られる
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