内容説明
万物がネットワークで繋がる「情報社会」。それはわれわれが“いま・ここ”で生活している「現場」である。「あらゆる存在は“メディア”である」という立場から、SF、テレビ、写真、『1Q84』など豊富な事例を通し、「情報社会」の本質を考察する。
目次
序章 「情報社会」―言葉とイメージ(「情報社会」など存在しない?;「情報社会」か?「情報化社会」か? ほか)
第1章 テクノロジーからテクネーへ―情報社会と技術(テレビの終焉?;ある人気テレビ番組コーナー終了の顛末 ほか)
第2章 マスメディアと最初の“情報社会”(靖國の巨大油絵;下岡蓮杖とは何者か? ほか)
第3章 二重化された社会(小説『1Q84』と情報社会;「リトル・ピープル」とは何者か? ほか)
最終章 問題としての「情報社会」―権力と身体(情報社会における二重性の恒常化;新しい“権力”のかたち―「ユビキタス」と「iGod」 ほか)
著者等紹介
大黒岳彦[ダイコクタケヒコ]
1961年香川県生まれ。東京大学教養学部を卒業後、東京大学理学系大学院(科学史科学基礎論専攻)博士課程単位取得退学。1992年日本放送協会に入局(番組制作ディレクター)。退職後、東京大学大学院学際情報学府にて博士課程単位取得退学。現在、明治大学情報コミュニケーション学部教授。専門は哲学・情報社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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