内容説明
「マンガ」はいかにして「アニメーション」「映画」となったのか?2つのメディアの関係と差異を解き明かす初の本格的研究書。
目次
第1章 アメリカのマンガ映画産業の優位性
第2章 十九世紀の物語マンガ
第3章 アメリカの初期映画文化
第4章 初期の物語マンガとマンガ映画の成立
第5章 日本の初期マンガ映画
第6章 マンガ映画とマンガの理論
第7章 一コマ撮り
第8章 日本アニメのスタート
第9章 マンガと映画のメディア比較
第10章 マンガの時間構造
第11章 日本アニメとは何か
著者等紹介
秋田孝宏[アキタタカヒロ]
1965年生まれ。日本マンガ学会理事。川崎市市民ミュージアム臨時職員。東京工芸大学、日本工学院専門学校、東京綜合写真専門学校、日本デザイナー学院非常勤講師。専門は漫画の理論とデータベース
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
george
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コマの勉強用。漫画においては映画と違って読者がペースを作るが為にそれを特徴とした作りになっているというのは分かった。「フィルム」より「コマ」を詳しく説明してた気がする。2013/11/15
富士さん
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全体として余計な話が多く、全体を貫くテーマが見えにくいので全体として何が言いたいのか分からないのが難点です。フィルムよりもコマ寄りの視点であり、表題が内容を表しておらず、意欲的にすぎたのだと思います。しかし、小津映画の特性に関する考察は、ワタシも以前に感じたことがあったので、よくぞ言ってくれたと感じました。他にも、点々として見るべき内容が散見されます。確固とした方法論がない中で内容のある研究を残そうとすれば、先行研究の寄せ集めはある程度避けられません。ここは索引的な使い方もありなのではないかと思いました。2013/05/10
Was
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マンガの読み=読者によるモンタージュ は激しく同意。2010/04/03
Meroe
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レポート用。マンガの時間の流れは,読者の視線の動かし方・止め方にゆだねられている。誤植が多い。2009/05/22
とんび
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漫画とアニメについて前半は歴史、後半は考察となる。まとまりはいいけど、どっかで読んだ論の焼き直しに終始。2009/05/18