病気と表象―狂気からエイズに至る病のイメージ

病気と表象―狂気からエイズに至る病のイメージ

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  • サイズ A5判/ページ数 462p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784756696458
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0098

内容説明

不健全なる精神に映える狂気というステロタイプ…癩から梅毒、そしてエイズまで百年の西欧史を書き換える視・表象の文化への鮮烈なクリティーク。

目次

第1章 病気を再現描写する
第2章 狂気と表象
第3章 身体の再発見
第4章 自慰と不安
第5章 精神病院のイメージ
第6章 精神異常者が精神異常者を見る
第7章 精神異常者が精神異常者を見る
第8章 精神異常を視覚化する科学
第9章 医学的植民地主義と病気
第10章 オペラと同性愛、そして病気の類型
第11章 適正なセラピスト・イメージを構築する
第12章 心の病のカテゴリーとして精神分裂病を構築する
第13章 精神分裂病者を見る
第14章 エイズ患者を見る

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

koke

10
狂気や病気などのイメージが絵画などでどのように捉えられてきたかについてについての内容です。時代背景や文化などの知識が不十分で理解が難しく、ほとんどは流し読みになりました。第11章は、フロイトの友人フリースについて、どうして特別な功績のない彼がフロイトにとって特別な存在であったかについて、当時のユダヤ人をとりまく社会的立場から考察されており、面白かったです。2023/06/16

ルートビッチ先輩

1
病気は自らを健康とし、病者(狂者)を他者として区別し自分は安全だと安心するために使われた。そのときに兆候として使われた表象が絵画やテクスト、即ち視覚的なものだった。絵画やテクストは芸術として枠を持つため必然的に距離をもたらす。そのため他者を囲いこむのに適任だった。それは外形に異常をもたらすような病気だけではなく、精神の病気や狂気(犯罪者)、また病者が醜いものであればそれに反するエロティックな身体と結びつく性病にまで及び、また病者自身をもステロタイプとしてそれに相応するよう動員する働きまで持っていた。2015/01/30

396ay

0
卒論用。卒論で参考にすることになると思う。第六章とか後半で。現在見た感じ、第1-3章を主に参照することになりそう。第2章では、病気とセクシュアリティを絡めてるから参考になりそう。2020/11/04

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