内容説明
ダイモーン的古代崇拝の魔術的・ヘレニズム的呪縛を解き、古典古代を再創出する、時空を貫き、表象の閾をとりはらい、世界の隠された徴を顕わにする、イコノロジーというテクノ‐イデアの精華!
目次
第1章 占星術と古代世界(東から西へと遍歴する「異邦の天球」の恒星天界図;惑星像の南から北への遍歴とそのイタリアへの帰還 ほか)
第2章 フィレンツェの美術と文化(新たに発見されたアンドレア・デル・カスターニョのフレスコ;フイレンツェのニンフ ほか)
第3章 イコノロジー(美術史学の諸傾向;ブルクハルト演習最終日 ほか)
第4章 ハンブルク大学と文化科学図書館(自治体の責務と公共的精神政治学;課題は中間にある ほか)
第5章 同時代への文化政治学的発言(アメリカのチャッブ・ブック;フォルクスハイムでの画像展示会 ほか)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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6
ヴァールブルク愛してる。2017/03/10
roughfractus02
5
イメージは無数の情念から成る多頭多足の怪物だ。それは別の世界や読む者を覆う天球をも描きつつ自ら変形し、その残影を読む者に示す。ルネサンスの様々な図像をフィルターとしながらヒトという動物の象徴化機能に取り組む著者は、「歪み」としてのイメージを詳細に辿り、蜘蛛の巣状に張り巡らされたその情念ネットワークの地図を作製する。本書は、データベース化された知の歪みの細部にアーカイブされた無数の情念の蠢きを感じ取る著者の、中世のフィルターを通したルネサンス期の古代と占星術、イコノロジー、文化科学図書館への提言等を含む。2019/04/07
ヤクーツクのハチコ
0
古代性と東西文化2016/04/12