オペラのイコノロジー<br> オルフェオ―クレモナ、マントヴァ、そしてオペラの生誕

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オペラのイコノロジー
オルフェオ―クレモナ、マントヴァ、そしてオペラの生誕

  • 山西 龍郎【著】
  • 価格 ¥3,850(本体¥3,500)
  • ありな書房(2001/09発売)
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  • サイズ A5判/ページ数 166p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784756601704
  • NDC分類 766.1
  • Cコード C0073

出版社内容情報

 一六〇七年、北イタリア・ロンバルディア地方の小都市マントヴァの宮廷の中で、街の規模には見合わないほどの人々が集ううちに、けたたましくも壮麗な響きが鳴り渡った。それがモンテヴェルディによる音楽劇『オルフェオ』冒頭の「トッカータ」である。それはまさにそこに居合わせた人々の情感を揺り動かす新しい何かを強烈に内包した響きであり、それ以後の音楽的営為を後戻りできない地平に導きだす、始源の響きであった。それはそれに続く「プロローゴ」以下のどの一曲、一シーンにも貫かれた音楽的実践であり、それまで〈第二書法〉と呼ばれる位置に甘んじていた新時代の音楽語法を、それこそ〈第一〉へと引きあげる力と迫力に満ちていたのである。そこに、〈バロック〉と〈オペラ〉が、奔出する。
 本書はこのモンテヴェルディによる『オルフェオ』成立の周辺を自由に歩き回り、その作品そのものに表出され、結晶化されている要素の一つひとつを、想像力の翼を自由に広げて探索しようとするものである。上演のかたち――マントヴァという小宮廷ながら、イザベラ・デステ以来凝縮されたルネサンス‐マニエリスムの香気漂う環境での、フィレンツェを見据えて一歩ひねったスタンスの「アカデミ

プロローゴ 複合と背反
       ――クレモナの予兆
第1幕 マントヴァ
       ――オルフェオの新しきアルカディアへ
第2幕 緑なす山への音楽の帰還
       ――ポリフォニーとモノディの狭間で
第3幕 オルフェオの地平
       ――アルカディアにも死あり……
エピローゴ 「官能の庭師」の手並の中から
       ――「いとも麗しく正しき修辞の技」の行方
あとがき

内容説明

オペラの拓くバロックの劇場世界。北イタリアの小邑から発する官能の庭師モンテヴェルディの麗しき修辞の技を通して、不可視の音楽のイコンを解読する。

目次

プロローゴ 複合と背反―クレモナの予兆
第1幕 マントヴァ―オルフェオの新しきアルカディアへ
第2幕 緑なす山への音楽の帰還―ポリフォニーとモノディの狭間で
第3幕 オルフェオの地平―アルカディアにも死あり…
エピローゴ 「官能の庭師」の手並の中から―「いとも麗しく正しき修辞の技」の行方

著者等紹介

山西龍郎[ヤマニシタツオ]
武蔵工業大学教育研究センター教授。思想史、都市芸術論専攻。『音のアルカディア』で芸術選奨新人賞受賞。前日本ホルン協会副会長、現日本コルネット協会会長、Historic Brass Society会員
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感想・レビュー

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ヴェネツィア

27
17世紀初頭、マントヴァでモンテヴェルディの『オルフェオ』が初演された。それがオペラ誕生の瞬間であった。時あたかも日本では、日本のバロックともいうべき歌舞伎の始祖、出雲阿国が都大路に現れ一世を風靡していた頃である。本書はモンテヴェルディの評伝であるとともに、オペラとは何か、また作品や作曲家とトポス、さらには音楽におけるバロックとはどういう構造であるのかを『オルフェオ』を通じて語っている。そして、今バロックオペラが近代への批評として機能し、ポストモダンを渇仰する我々に指標を与え得るものと結論付けるのである。2013/03/05

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