内容説明
危険と誤謬にまみれた「民族問題」を巡って、人智学的精神科学の真価を賭する本書は、時空両面からの透徹した認識のみならず、多くの瞠目すべき預言と理想に満ちている。
目次
1 天使・民族霊・時代霊
2 正常な民族霊と逸脱した民族霊/正常な時代霊と逸脱した時代霊
3 民族霊の内面生活/人種の形成
4 人種の進化と文化の発展
5 自然界のなかの霊的存在たち
6 5大人種
7 民族霊から時代霊への昇格/一神教と多神教/二つのキリスト教
8 アトランティス後の五つの文化
9 北欧神話の神々
10 過去・現在・未来における民族の使命
11 神々のたそがれ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
レートー・タト
2
主に人種論・民族論について扱っている講演録。人種や民族とはどのように生じたのかが、霊的ヒエラルキア論並びに地球進化論と密接に関連する事柄として語られている。講演内で度々シュタイナー本人が『神秘学概論』や『アカシャ年代記より』のことを取り上げているが、それら等で展開されている議論をある程度踏まえておかないと理解しにくいだろう。尚、本書他のシュタイナーの人種論・民族論を、ナチ等のような排外主義・差別主義の内在するアーリア人種中心史観・アーリア人種優越論として読んでしまうことは危険な誤読になってしまうと思う。2013/09/28
iwri
2
シュタイナー自身が序で述べている通り、例えば「アカシャ年代記より」や「神秘学概論」などの著作の内容を、ある程度把握していないと、本書の内容を十分に理解することは難しいだろう。ヒエラルキアと地球進化論について、最低限の知識がないと、全体との関連を見通すことが難しく、難解な講演録だと思う。2010/07/17
Haruka Fukuhara
1
何の本なのかよくわからず途中で脱落。20世紀初頭の雰囲気を掴めるかと思って手に取ったけれど、何を言っているのかわからなすぎた…。アストラルとか天使とか色々出てきた。2017/02/02