不確定な唯物論のために―哲学とマルクス主義についての対話 (復刻新版)

不確定な唯物論のために―哲学とマルクス主義についての対話 (復刻新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 164p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784756320322
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C3010

内容説明

現代思想を挑発し、燦然と輝くアルチュセール。決定論と非決定論との抗争を回避し偶然の出会いを組み込んだ新しい哲学の提唱、人間概念の消去、歴史主義への警告、第三世界の見直し…8年の沈黙を経てあと、自らが語る注目すべき最晩年の思想。

著者等紹介

ナバロ,フェルナンダ[ナバロ,フェルナンダ][Navarro,Fernanda]
メキシコの哲学者。アメリカとフランスで哲学および文学を修める。後、ラッセル、チリのアジェンデ政権のもとで働く。現代思想、女性問題に関する論文多数。現在、メキシコ、ミチョアカン自治大学哲学科教授

山崎カヲル[ヤマサキカオル]
1943年横浜に生まれる。1966年慶応義塾大学経済学部修了。現在、東京経済大学教員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Aster

44
難しさもあるけれど、真摯な言葉で、煙に巻いていないのが好感持てる。それにしても例の事件の後にこんな対談的なものがあったとは思ってませんでした。唯物論とイデオロギーについての関心と知識が深まった。やっぱりアルチュセールは今自分が抱いている不信感に通ずるものがある。資本主義とマルクス…マルクスの偉大さだけでなく、今も軽視されていない理由を知った。2020/12/31

アンドレナ

2
静的な社会理解から動的で生成的な理解へのパラダイムへと、社会現実の再構築。1,主体は事前に存在するのではなく、イデオロギー的実践において絶え間なく構築される。(イデオロギーは、社会的有効性の基本的形式を生み出す)2,偶然性は単なるランダムさではなく、生成的な力である。後者は回顧的に前者に因果性を与え、新たな構造を形成し安定化させる。この視点を「出会いの構造主義」と名付け、偶然主義の限界を補完する。3,理論は抽象的な普遍性ではなく、特異性と具体的実践に焦点を当てるべきである。2024/11/04

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