ブラック・ジャコバン―トゥサン=ルヴェルチュールとハイチ革命 (増補新版)

ブラック・ジャコバン―トゥサン=ルヴェルチュールとハイチ革命 (増補新版)

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  • サイズ A5判/ページ数 549p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784756320308
  • NDC分類 259.3
  • Cコード C0022

内容説明

人類史上、唯一成功した奴隷革命といわれるハイチ革命は、世界初の黒人共和国を生んだ。フランス革命、産業革命の影に隠されていた、人間解放の歴史を今ここに描く。第一級の資料的価値と三国志的面白さ。

目次

財産としての奴隷
奴隷主
議会と奴隷
サンドマング民衆は立ち上がる
そしてパリ民衆が支援する
トゥサンの決起
ムラートたちの試行と敗北
白人奴隷主の再登場
イギリス軍駆逐さる
トゥサン権力を握る
黒人統領
奴隷制復活へ向かうブルジョワジー
独立戦争

著者等紹介

ジェームズ,C.L.R.[ジェームズ,C.L.R.][James,C.L.R.]
1901‐89。ファノンと並び同時代のカリブが生んだ最大の思想家で、「老いてますます危険」と評されるほど晩年までラジカルに、そしてカリブはもとより全米・ヨーロッパにおいて黒人解放運動や民衆の文化運動に献身した

青木芳夫[アオキヨシオ]
1948年大阪府豊中にて出生。1978年京都大学大学院博士課程(西洋史現代史)単位取得中退。メキシコ大学院大学国際学センター客員研究員。1979年奈良大学専任講師。現在同教授
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感想・レビュー

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てれまこし

3
反帝国主義独立運動の最初の成功例であるハイチ革命は、世界史においては忘れ去られた。黒人が政治的主体たりえたという事実は欧州中心の「世界史」にはなじまないが故に。カリブ地域というのは人口のわりに文学や政治思想上の影響力が日本以上にある。元宗主国の言語という強みがあるからだが、反帝国主義闘争を支える左翼ナショナリズムの一つの源流でもあるからだ。残念ながら一部の地域研究者(左寄りの人が多い)にしか知られていないが、アジア主義や柳田的ナショナリズムと比較されてもよいはずだ。地域やイデオロギーによる縦割り学問の弊害2018/10/14

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