内容説明
人類史上、唯一成功した奴隷革命といわれるハイチ革命は、世界初の黒人共和国を生んだ。フランス革命、産業革命の影に隠されていた、人間解放の歴史を今ここに描く。第一級の資料的価値と三国志的面白さ。
目次
財産としての奴隷
奴隷主
議会と奴隷
サンドマング民衆は立ち上がる
そしてパリ民衆が支援する
トゥサンの決起
ムラートたちの試行と敗北
白人奴隷主の再登場
イギリス軍駆逐さる
トゥサン権力を握る
黒人統領
奴隷制復活へ向かうブルジョワジー
独立戦争
著者等紹介
ジェームズ,C.L.R.[ジェームズ,C.L.R.][James,C.L.R.]
1901‐89。ファノンと並び同時代のカリブが生んだ最大の思想家で、「老いてますます危険」と評されるほど晩年までラジカルに、そしてカリブはもとより全米・ヨーロッパにおいて黒人解放運動や民衆の文化運動に献身した
青木芳夫[アオキヨシオ]
1948年大阪府豊中にて出生。1978年京都大学大学院博士課程(西洋史現代史)単位取得中退。メキシコ大学院大学国際学センター客員研究員。1979年奈良大学専任講師。現在同教授
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