内容説明
なかまはずれ、ずるい、わりこみ、しつこい、わかってくれない。こんな時、ばくはつしないで上手に怒る、とっておきの方法って?ムカムカしたらよむ絵本。上手におこると、大事なものが見えてくる。
著者等紹介
新井洋行[アライヒロユキ]
絵本作家。デザイナー。東京造形大学デザイン科卒業。2人の娘と遊ぶ中でヒントを得て作った、「あけて・あけてえほん」シリーズで人気を博す。同作は海外でも出版され、国内外の子どもたちに愛されている
岡田俊[オカダタカシ]
児童精神科医。博士(医学)。国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所知的・発達障害研究部部長。国立精神・神経医療研究センター病院にて児童精神科外来を担当。京都大学医学部を卒業。同大学院医学研究科博士課程(精神医学)を経て、京都大学医学部附属病院精神科神経科、同デイケア診療部、名古屋大学医学部附属病院親と子どもの心療科での勤務を経て、2020年より現職。特別支援学校、児童相談所、知的障害者福祉施設などでも勤務している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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絵本と児童書が多い本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
73
絵本。アンガーマネジメント▽おこりんぼのポポリはすぐ怒る。何か言われたら馬鹿にしてるだろと怒り、通りかかっただけでも仲間外れにして楽しみやがってと怒る。嫌な気持ちで部屋で暴れていたら「いかりのマスターかいじゅう」ピワイズがでてきた。どんな時にムカムカするの?あるある50個もの怒りポイント。これが全部爆発してたら大変だよ。怒りが飛び出しそうになったら、10回深呼吸したり、水を飲んだり、安心できるスペースでやり過ごしたりするといい。それでもイジワルされたら?▽コントロールの練習をする。気持ちを言葉にする。2023/09/14
けえこ
20
アンガーマネジメントの絵本。 自分にとって嫌なことをされた時、怒りを爆発させすに、気持ちを落ち着かせて、相手に説明し、理解してもらう。 「ところで ポポリは どんなときに ムカムカする?」全部当てはまった。怒りを抑えるのはできそうでできない。やり過ごすくらいしか…。2024/12/11
ころちくわ
18
これは大人のためのアンガーコントロールの絵本かもしれない。怒りが爆発しそうになったら、ゆっくり10まで数える、10回深呼吸する、など。特に「怒りに話しかけて何に怒っているか答えを探る」ことなんて大人でも出来ない。これが子供にできたら、大人になってカスハラやパワハラする人なんていないはず。2025/04/22
Midori Matsuoka
18
児童精神科医監修のアンガーマネジメントの絵本。同じようなテーマの本は色々出ているけれど、怒りへの対処法と向き合い方はすごく納得できる絵本だった。 興味深かったのは見開き1ページ使って50にも分けられた怒りの種類。こんなものまで?と思うもの(「じかんがない」「あつすぎる」「さむすぎる」)まであるけれど、実はそうだよねー、と納得。 ストーリー仕立てでちょっとしたことでムキ―ッとなるポポリが変わっていく様子が描かれている。ポポリにいやなちょっかいを出すソーサラスも、ポポリが変わることで変わっていく様が良い。2023/07/19
七草
17
かいじゅうポポリは気にくわないことがあるとすぐ怒って巨大化し、攻撃的になる。自分で勝手に怒って友だちと仲良くできなかったが、小さいかいじゅうから怒りの抑え方を教わる。怒りを感じたとき、どうやってそれを抑えるかのアンガーマネージメントの方法。子どもに限らず大人にも必要。かいじゅうの絵とことばで怒りの原因が一覧にまとまっていたのは良かった。ポポリは自覚があったからまだまし。とくに某県の前知事にはポポリを見習ってもらいたい。2024/10/12