出版社内容情報
海野弘[ウンノヒロシ]
著・文・その他
目次
第1部 古代エジプトからロマン主義まで(エジプト美術―神、人、獣;ギリシア美術―人の身体と心;中世キリスト教美術―キリスト、マリア、天使 ほか)
第2部 19世紀末から現代(19世紀―幻想と象徴のクィア;19世紀末―エロスのカーニヴァル;1910年代 ほか)
第3部 クィア・アートの現代(“美術”事物の氾濫;演劇、パフォーミング・アート;映画 ほか)
著者等紹介
海野弘[ウンノヒロシ]
1939年東京生まれ。評論家、作家。早稲田大学ロシア文学科卒業。平凡社に勤務。『太陽』編集長を経て、独立。美術、映画、音楽、文学、都市論、ファッションなど幅広い分野で執筆を行う。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaz
2
すべてのアートは自由でクィアというのは、確かにそのとおりかもしれない。尤も、それが全部性に結び付くかと言われると、紹介された作品を眺めているだけではよくわからない。とは言え、これだけの作品を眺めるのは、非常に楽しい。図書館の内容紹介は『すべてのアートは自由でクィア(ちょっと変わった、不思議)である。多様な<性>を表現したアート、アンダーグラウンドやカウンターカルチャーのアートなど、古代エジプトから現代まで、クィア・アートの歴史を紹介する』。 2023/03/06
🐚
2
パラっとめくったらドアップの女性器 (世界の起源、ギュスターヴ・クールベ画) が目に飛び込んできてパタンと閉じて振り返る。焦った…! 美術はさっぱり人間ですが性となるとね、好奇心でのぞきたくなるよね。そのまま勢いで最後まで読みました。 時代によって、画家の持つ性によって裸体の表現が変わるのが興味深いです。女性の裸体でも官能的で艶やかなのがはやったり、筋肉質(時に男性をモデルにする。え!?)で中性的なのがトレンドだったり。2022/11/04
拡がる読書会@大阪
1
クィアというのは性的マイノリティや、既存の性のカテゴリに当てはまらない人々の総称のことです。 LGBTQ+でいうQにあたります。 そういった性のカテゴリに当てはまらない作品集です。 古い作品もあり、実はクィアの作品というものもたくさんあります。 「クィア」という言葉がとても多様で共通の認識がないため、それを考える一つの試みとしての本とのことです。 https://note.com/sharebookworld/n/n9dfcdb1db69b2024/06/17
コウペイペイ
1
すべてのアートは自由でちょっと変わった不思議(クィア)である。 アレキサンダーマックイーンは改めて偉大だと感じた。2022/10/02