内容説明
今宵のお話は何ですか?1日1話物語で楽しむロマンティック美術史の世界。神話・聖書・文学など西洋文化に必須の教養も身につく。
目次
第1章 ギリシア神話―神々の物語
第2章 ギリシア神話―神に挑む人々の物語
第3章 聖書の物語
第4章 中世伝説物語の復活―アーサーとジークフリートの物語
第5章 物語の海へ―世界の神話・伝説・昔話
第6章 イギリス物語絵と世紀末
著者等紹介
海野弘[ウンノヒロシ]
1939年東京生まれ。評論家、作家。早稲田大学ロシア文学科卒業。平凡社に勤務。『太陽』編集長を経て、独立。美術、映画、音楽、文学、都市論、ファッションなど幅広い分野で執筆を行う。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
91
イメージ>言葉が物語絵で、言葉>イメージが絵物語。西洋美術を見るのに欠かせないギリシャ・ローマ神話と、聖書・中世伝説物語・世界の神話・イギリス物語絵を代表作と解説でまとめて見ることで繋がってくる。ギュスターヴ・モローなどギリシャ神話や聖書への彼独自の解釈による表現なんだと改めて感じる。それにしてもルネッサンスからギリシャ・ローマ神話が主題となり、これだけ美術館を飾りながらキリスト教からは異端とされてきた事実は知らなかった。19世紀にファム・ファタールと神話の世界が結びついた時代背景などが見えて面白かった。2021/09/17
椛
24
ワクワクと感動が詰まった1冊に大満足で、読み終わったとたん、なぜか力が抜けた本。 ページをめくるたびに感動。 誕生日プレゼントにと買ってもらった1冊ですが、この本にしてもらってよかった。 ※必死に見るので目が乾いて目薬が手放せません←私だけ? 2021/11/11
Mirror
14
知っている絵も知らない絵も盛り沢山 何より神々の相関図にビックリ2021/08/29
アカツキ
11
ギリシア神話や聖書、アーサー王など物語をテーマにした366点の絵を紹介。解説でどういった物語なのか簡単にストーリーを教えてくれるので知らなくても困らない。ウォーターハウス、フレデリック・レイトンが好み。ウォーターハウスの描く美女がものすごく好みだけど、みんなほとんど同じ顔立ちなのが少し残念。しかし、ニンフに誘惑されて湖に引き込まれる若者「ヒュラスとニンフたち」はそれが良い方向に働いている。綺麗だけどちょっと不気味。私の好みばっちりの本で手元に置いておきたくなった。2022/07/17
らびぞう
11
通勤のお供には、ちょっと重たい。しかし、この装丁、大きさがあるからこそ、それぞれの絵画の素晴らしさが、「ドヤっ」って感じで目に入り、それだけで感動する。それに、それぞれの絵画の大きさをすぐ横に記載してくれているのが、これまた嬉しい。「物語のある絵画」と言うことで、ギリシア神話、アーサー王とかの中世伝説物語、聖書や、馴染みやすい世界の神話・伝説・昔話まで、網羅している。子ども時代に読んだギリシア神話を懐かしく思いながら、読んだ(見た)。また、アポロンとかが出る神話を再読したくなった。2021/08/17