内容説明
見れば絶対行きたくなる、全国に現存する超貴重な“純喫茶”30軒の記録。
目次
家具デザイナーの見る純喫茶のおもしろさ
北海道・札幌 純喫茶オリンピア
北海道・滝川 ルビアン
岩手県・盛岡 パァク
福島県・喜多方 珈琲専門店煉瓦
福島県・いわき 喫茶ブルボン
埼玉県・蕨 喫茶クラウン
茨城県・常陸多賀 佛蘭西館
東京都・国分寺 でんえん
東京都・押上 カド
東京都・吉祥寺 ゆりあぺむぺる〔ほか〕
著者等紹介
品川亮[シナガワリョウ]
月刊誌『STUDIO VOICE』元編集長。現在フリーランスとして執筆・翻訳・編集を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
130
全国の有名な純喫茶の写真集。純喫茶という言葉が懐かしい。普通の喫茶店と純喫茶とはどう違うかということを考えてみたら普通の喫茶店にはお酒が置いてあることもあったしその逆にコーヒーがメインだったことではないかなあ。今は、喫煙禁止の文化が当たり前になってきつつある。ゆったりとした椅子に腰掛けてうるさくないBGMがかかっていてそんな中で煙草をくゆらすなど難しくなってきている。コーヒーチェン店ではまず体験できない時空間だったと思う。昼下がりの喫茶店でボーッと過ごすのが好きだったなあ。図書館本2022/02/14
マリリン
51
純喫茶というと近年はあまり馴染みがないけど、その土地ならではの個性的なお店が多い。著者の嗜好(やや合わず)で選んだお店の中で行ってみたいのは松江の珈琲館湖北店。北海道の純喫茶オリンピアは1964年に生まれたという。行った事があるお店は1件しかないけど、過去の記憶がよみがえる喫茶店を想う。ハモンドオルガンの生演奏がある喫茶店。仕事を抜け出しモーニングを食べに行った喫茶店。学生時代にバイトしたオーナーの趣味満載の喫茶店。これから出会うかもしれない喫茶店等...こんな読書のしかたも悪くないと思うし楽しい。2022/03/14
くるぶしふくらはぎ
31
なんかさあ、もはや、こういう喫茶店は世界遺産として登録してもらって、残しておこうよ。貴重ですよ、尊いですよ。内装も勿論良いのですが、外観もいい!更に、立地も素晴らしい店もあり、この先失いたくないなあと思うのです。珈琲は嗜好品ですから、味がいいのは当たり前ですが、いただくその前後、時間、食器、そして環境も味わい尽くしたいのが、珈琲好きの我が儘なのです。コロナがなければ、今すぐ一杯の珈琲のために旅に出たくなる一冊です。2022/01/15
ごへいもち
27
行きたい場所、吉祥寺のゆりあぺむぺる、松江の珈琲館・湖北店。珈琲喫みでないのが残念2023/04/25
reading
27
写真の良さもさることながら、筆者の文章が秀逸で、全国津々浦々の名喫茶を見ていると、何とも言えず旅愁が湧いてくる。日本が生んだ文化である純喫茶の魅力を改めて感じることができる。少しでも多く訪れてみたい。 珠玉の写真集だった。2022/03/13