内容説明
初公開の秘蔵の妖怪が150体以上!江戸の絵巻から昭和の玩具まで。日本最大の妖怪集成第二弾!!
目次
1 妖怪絵の世界
2 印刷の妖怪たち
3 あらゆるモノになる妖怪
著者等紹介
湯本豪一[ユモトコウイチ]
1950年生まれ。妖怪研究・蒐集家。元川崎市市民ミュージアム学芸室長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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小鈴
22
妖怪というと水木しげるの系譜がありますが、湯本豪一氏のコレクションは水木とは異なる味わいある妖怪が多い。八百万の神がいる国だけあって妖怪も多様。百鬼夜行絵巻では琴や碁盤、木魚もぞろぞろ歩く姿がユニーク。いわき市泉町にあった玉光山威徳印の魔像36体の妖怪立像も壮観だが、廃仏毀釈で廃寺となり由来もよくわかっていない。初公開『人面草子』の愛らしさ。まるでマンガのもやしもんのようなイラスト。ほんわか~。2017/12/06
うなぎ
11
楽しい本だった。百鬼夜行絵巻の色々なバージョンや昔の人が作った変な妖怪グッズ、変な妖怪の像、そしてトリを飾る失敗したハンペンが人間になったみたいな生き物が画面うじゃうじゃと普通に生活してる人面草子と楽しめた。ろくろ首の水入れ、誰があんな変てこりんな物作ろうと思ったのだろう。土蜘蛛って顔がモジャッとして間抜けな面構えなのに、腹を割ると血に塗れた人骨がドバッと出るギャップが凄い。この本ではじめて絵がド下手くそなヤツが描いたダメダメな百鬼夜行絵巻図が見れて感動した。この微妙に面白くない下手さはガチだ。2020/07/26
にゃうぴょん
5
百鬼夜行とか愛らしく妖怪が描かれていました。さすが八百万の神の国、妖怪達も愛されているんだと嬉しくなりました。ほっこり癒されました。2018/12/07
辺野錠
3
前半は妖怪の絵巻や浮世絵とベタなものが多いと思ったがラストが太陽じゃなくて武者で終わる百鬼夜行絵巻が興味深かった。国芳の土蜘蛛の絵もこんなに類似品作られてたのね。そして後半からビックリするようなものが多くなってくる。同じポーズの何十体もの妖怪像ってこういうリアルどろろみたいなものがあったのかよ! そしてやっぱり何より最後に紹介される人面草紙が強烈過ぎる。謎の人面キャラが跋扈する絵が画面を埋め尽くしているってこれって偽書じゃないよね?という世界観だった。2017/09/25
tei
2
裏表紙の人面草子に惹かれて図書館で借り、読了。元々妖怪が好きで、最近は月岡芳年の妖怪画を観に行ったこともあって、こういうものを沢山読みたい気分。恐ろしい妖怪もいるが、殆どは愛嬌を感じられるタッチで描かれており満足。ただ、木彫は怖かったな。2019/09/23