内容説明
花の舞う日も、雪の日も小鳥たちは美しくさえずる。四季と共におくる、愛らしい姿にうっとり。野の鳥89種。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
196
小枝から飛び立つ瞬間、両翼を広げた姿が幸せに満ちあふれている。小さくて真っ白なシマエナガから始まる写真集。地域が変われば色合いも変わる鳥たち、ひとつとして同じものはない自然美、104種類を収録。自然に溶け込むため、愛を伝えるため、どんな思いがその彩りに染めたのだろう。首を傾げながらきらめく瞳。地鳴きやさえずりで、どこまで意思疎通を図っているのだろう。草木の隙間を器用に飛んでいく。仲間と一定の距離を保って空に喜びを描いている。私たちはその姿を見つめてしまう。皆と一緒に空を飛んでみたいな。鳥になれたらいいな。2024/06/08
新地学@児童書病発動中
136
読みながら、「おお!」とか「わあー」とか「かわいいなあ」とか、「素晴らしい」、「すごくきれいだ」という声が自然に出て、読み終わる頃には、目に涙が浮かぶのを感じた。タイトルに偽りなしの写真集で、世界中のかわいい小鳥たちの写真が収録されている。この写真集を見て、これほど繊細で可憐な生き物がこの世界に存在していることに、感謝したくなった。どの写真も素晴らしいが、あえて一つ選ぶなら45ページのオガワコマドリの写真に一番惹きつけられた。2014/12/02
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
83
【図書館本】タイトル通り世界各地で見られるかわいい小鳥達の写真集。表紙のヤマガラはありふれた鳥だけどこうして撮ると絵になるなぁ。さすがプロ。そして続くシマエナガ。これはどんな写真でもかわいいから被写体勝ち(笑)。その他ジョウビタキ、メジロ、ノジコ、ノビタキ、ゴジュウカラ、コマドリなどなどかわいい小鳥たちがいっぱいだ。「世界の」と言うけれど日本の野鳥が多いかな。こういうのを読むと探鳥に出かけたくなる。2023/06/17
吉田あや
83
かわいい小鳥の定番エナガ族の皆様を筆頭に、ちびちびフワフワかわいい祭!ツツピーと鳴き声も愛らしくて大好きなシジュウカラ、深い青が美しいオオルリ、長い尾羽に水色の嘴とアイリングを持つサンコウチョウ。小さくも美麗な小鳥たちにうっとりとしていると、バードウォッチャーの間で「幸せを呼ぶ青い鳥」として人気のルリビタキ!個人的にはルリビタキちゃんは大好きだけどかわいらしいので、青い鳥と言えば神々しく見目麗しい、その青さも際立つオオルリさんやクロエリヒタキさんがイメージかな。(⇒)2020/03/10
ままこ
74
今の時期は小鳥のさえずりが一番聞こえるなと手に取った。ページをめくるたび、目がかわいいでうめつくされる。一面の菜の花畑にちょこんとのってるスズメ。イカルはキョロちゃんみたいな嘴だな。表紙の木の実とヤマガラのベストショット。冬のふくふくとしたシマエナガ。梅の花とルリビタキの美しさ。なんて愛くるしい♡小首をかしげるコサメビタキ。巻末には鳴き声も収録されている。童謡「ことりのうた」が脳内BGM。四季折々の世界の小鳥たちを愛でる一冊。2024/04/03