内容説明
いったい、ここはどこなんだ?空想と、思い込みと、伝言ゲームで描かれたどこにもない日本へ、ようこそ。
目次
1 おかしな王国、発見!
2 オランダ使節、珍妙な国を旅する
3 へんてこな人々、あべこべな習俗
4 謎の王ダイロと、武士と呼ばれる戦士たちの世界
5 得体の知れない宗教
6 世界の片隅で歴史は動く
著者等紹介
宮田珠己[ミヤタタマキ]
作家・エッセイスト。1964年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
100
外国から見た誤った日本観というのは現在でもあるようだ。映画に描かれるニッポンや日本人は違和感あふれ苦笑するものが多い。この本は669年にモンタヌスが著した「日本誌」の挿絵を見た著者がそのユーモラス」さを魅力的に感じ、同様の絵とともに習俗や建築物、人、地図が紹介されている。逆に日本人も外国例えばいまだにモンゴルでは皆が馬に乗って大地を駆け巡っていたり、スイスでは牧場で角笛の音がいつも聞こえたりと思い込んでいるのかもしれない。現代の外国について思い込みを絵にして発信してもおもしろいかも。関係は険悪になるかなあ2017/12/05
kei-zu
61
「ニンジャ・スレイヤー」みたいだ。読んでいる間、ずっとそう思っていました。 伝聞に基づく開国前のわが国の紹介がいかに珍妙であることか。確かに、千手観音や大仏を説明されてうまく図解できるはずがありません。 一方、著者は画家のサービス精神を指摘します。であれば読者は、不思議な国の景色を楽しみましょう。2022/10/08
もとむ
56
かなりの独特な面白さでした!室町時代末期からの日本を、当時のヨーロッパ人が独自の解釈で絵にした、その絵画集とでもいうべきか。とにかく日本人の視点から見ると「いやいや、日本こんなんじゃないよー!」と全編ツッコミたくなる。描かれている日本人は皆ヨーロッパ人のようで、その一方で中国人のようにも見えるし、着ている服も「こんな服、日本じゃ見たことないよ…」みたいな感じ😅それくらい、当時のヨーロッパ人にとっての日本は、あまりにも未知で異質な文化圏に見えたんだろうなあ🤔とにかく我々日本人が見ると笑えること間違いなし!2026/03/31
まるる
55
日本を知らない中世の西洋人にとっては、日本=アジア=トルコ、中国、インド的な発想になるんだろうな。見も知ら国を文献と人から聞いた情報だけで想像力を駆使して描かれた日本は、無国籍でとてもミステリアスな世界だった。RPGの舞台になってもおかしくない。仏像関係とかラスボスで出てきそう(笑)信長像はなんでそうなった?的な(笑) 面白かった~(^o^)2014/04/15
HANA
55
我々は一体どこに住んでいるんだろうか。17世紀の修道僧モンタヌスが伝聞と創造によって作り上げた日本。そこでは中東と印度と中国と日本が混じりあった不思議な国になっていた。人々がする脱力系の奇妙なお辞儀、印度の藩王みたいな日本紳士、ヒンドゥーの神々みたいな仏たち。ひたすら奇妙なその絵の数々は見ていると、『博物誌』や『山海経』を思い起こさせられる。幻想の地理を扱ったもので、これほど面白いものが残っていたんだな。絵の内容にツッコミを入れる著者の筆遣いもひたすら面白い。どこにもない日本を堪能させてもらいました。2013/09/07




