内容説明
フェルメール・ブルー、ゴヤ・レッド、ピカソ・ピンク、琳派の金と銀…名画と色彩のドラマティックな関係とは。
目次
西洋の絵画
日本の絵画
著者等紹介
城一夫[ジョウカズオ]
共立女子学園名誉教授。専門は「模様文化論」「色彩文化論」
橋本実千代[ハシモトミチヨ]
跡見学園女子大学兼任講師。クリエ・スクール専任講師。日本色彩学会正会員。A・F・T認定色彩講師。東京商工会議所カラーコーディネーター検定認定講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nat
33
図書館本。色彩をメインに名画の歴史を解説。ジョット・ブルーやラファエロ・ブルー、フェルメール・ブルーなど素敵なブルーがたくさんある。それぞれの画家につき大体一つの作品が掲載されているが、解説の中に書かれている他の作品も掲載されていると、もっとわかりやかったなと思った。(まあそうすると、大変な厚さの本になってしまうから無理なのだけど。)2024/01/13
rapo
9
名画を色彩の観点から解説してあり、興味深く読めました。一枚の絵を完成させるためにはあらゆる要素が必要ですが、色はこんなにも饒舌に画家の心象を語るものなのですね。言葉を越えて、絵を見る人に様々な体感をさせてくれます。色にこだわる故か、ピカソブルーのように画家の名前のついた色が多いのに驚きました。抽象画は難しいのですが、なぜその色なのかがわかってくると、少し近づけたように思います。2019/10/04
wknwkn
7
おもしろかった!まず単純に美術史の流れが把握出来ちゃうのがお得。そして知ってる作品でも、色に比重を置いて見てみるとまた一層興味深い。絵一枚でもいろんな角度から楽しむことが出来るんだなぁと実感いたしました(^^)知らない画家もいっぱい知れたし、美術をまた更に楽しめるようになったな!2015/12/24
新平
6
フェルメール・ブルーというのは聞いたことがあったが、ピカソ・ブルーやマティス・ブルーっていうのもあんのね。紹介されている色をCMYK値とRGB値で表記しているのもイイネ。フォトショップかなんかで再現すると「ほほー。確かにこの色じゃん」なんて楽しい。一番印象に残ったのはグレコのコチニール・レーキの劇的な使い方。2014/12/31
スエ
5
作品に使われている色の種類だけでなく、どんなふうに色を重ねたか、色をつくったかってとこまで解説してるので非常に勉強になる。もうちょっと日本の絵画を増やしてくれたら言うことないんだけどな。2013/05/25