内容説明
花がおどり、妖精が舞う。楽しき野の花園。野の花のボタニカルアート(肖像画)、花からインスピレーションを受けたおとぎ話の幻想挿絵、花の文様を豪華230点収録。日本初公開イラスト多数。
目次
序文 花の世界をめぐって
第1章 野の花のボタニカルアートフラワー・フィールドめぐり(野の花の肖像画―クラシックなボタニカルアート;野の花のブーケ―フラワー・アレンジメント ほか)
第2章 花のおとぎ話楽しき植物画(グランヴィル画『花の幻想』;ヴァラン画『蝶―空気の精の地上への変身』 ほか)
第3章 花の文様と装飾本の中の花園(『教会の花暦』―花の装飾がめぐる暦;『メイ・クイーン』―名詩を彩る装飾とタイポグラフィ ほか)
著者等紹介
海野弘[ウンノヒロシ]
1939年生まれ。早稲田大学文学部ロシア文学科卒業。出版社勤務を経て、幅広い分野で執筆を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アカツキ
11
19世紀末頃に描かれた植物画や、植物をモチーフにした妖精を描いた絵本やテキスタイルデザインを紹介する本。アーサー・ラッカムの「真夏の夜の夢」がすごくよかった。控えめに言って最高。ほかにもウォルター・クレインの少女漫画ような線愛な感じは魅力的だし、エルザ・ベスコフはとにかく可愛く楽しい。可憐なシェーリンタンドが涙する理由(「なんで私は"おばあさんの歯"と呼ばれるの?」)に同情しつつ、おかしくてつい笑ってしまった。ごめんよ。2022/07/30
みけのすずね
7
ボタニカルアートの入口にいる私にはもってこいの本でたのしい。とくに花のおとぎ話の挿絵で幻想的なラッカム「真夏の夜の夢」、グリーナウェイ「子どもの1日」、たのしげなベスコフ「リーサの庭の花まつり」がお気に入り。花たちや森の精の饗宴に見とれてしまう。2015/12/12
東雲
6
19世紀に花開いたボタニカルアートの本。それまでは人物中心だった西洋絵画が、貿易により日本の浮世絵(ジャポニズム)の影響を受け植物を題材にして描かれるようになった。にしても、古屋兎丸のほうがうまいと思ってしまうなー。2013/04/13
めめ
6
植物画の四つの世界「幻想・現実・科学・芸術」にカテゴライズされている。ボタニカルアートも部屋に飾りたいほど好きだけど、やはり、グランヴィルやアーサーラッカムなどの絵本挿絵画・幻想画が一番好き。色彩豊かで、眺めているだけで幸せな気持ちになる。ウィリアム・モリスの壁紙の図案も美しい。一枚だけモリスのちっちゃなポスターを持っているけど、部屋全体がモリスの壁紙に囲まれていたら素敵だろうなあと思う。2013/01/23
ひかる
4
きれい。眺めているだけでもシアワセな気持ちになれます。2012/08/23