内容説明
小泉という劇薬の後遺症にさいなまれる自民党。政権交代を目指しながら行く先定まらぬ民主党。政界との距離をはかりかね、埋没する財界。そして構造改革への期待に取り憑かれ、格差社会との矛盾の前に立ち往生する国民たち…。閉塞した平成日本の政治経済状況を、舌鋒鋭く痛快無比に斬りさばく、珠玉の評論集。
目次
第1章 安倍政権の崩壊(歴史は二度繰り返す;タレントさんが政治家になるのはどうして?;経済成長は万能薬か;そりゃ子どもは増えないでしょ;リーダーの条件とは;教育改革って何?)
第2章 もし安倍の代わりに福田だったら(そして振り出しに戻る;福田さんは危険人物?;過大評価される日銀)
第3章 財界の誤謬(政権と距離を置く御手洗経団連;改革派のつもりが、いつの間にか守旧派!?政界のオセロゲーム;小泉さんには、財界も政治学者もお手上げ!?;IT産業とオールド・エコノミーの仁義なき戦い;三角合併でドギマギ;挙句の果てにまちづくり;ホワイトカラー・エグゼプションって?)
第4章 小泉政権の遺産(わかりやすかった小泉政治を惜しむ;憲法を守った小泉さん;小泉チルドレンって何?;郵政民営化は「改革の本丸」だったのか?;民営化もいろいろ)
第5章 民主党が読めない(民主党が読めない;対立軸を鮮明に?;それはないでしょ小沢さん;格差が拡大したって言うけど;もはや老後はない;WEが導入されなかったわけ)
著者等紹介
菊池信輝[キクチノブテル]
1968年千葉県生まれ。一橋大学社会学部卒業。野村総合研究所、郵政省郵政研究所、一橋大学大学院社会学研究科助手などを経て、2008年4月より都留文科大学文学部社会学科准教授。社会学博士。専門は日本政治史・日本経営史。ジャーナリズムとアカデミズムを自在に横断しつつ、精力的に研究・執筆活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
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