内容説明
もはや国民的関心事となった、サッカー日本代表の決定力不足。不治の病ともいわれるそれは、いったい何が原因なのか?サッカーという「本物の心理ゲーム」を通して、リスクにチャレンジできない日本人の特質を鮮やかに描き出す、画期的日本人論。サッカーも仕事も「ボールのないところで勝負は決まる」。
目次
INTRODUCTION 勝負は、ボールがないところで決まる
第1章 ボール周りだけで勝負を決めてしまう天才たち―組織プレーと個人プレーのバランス
第2章 有機的なプレー連鎖の集合体1―攻撃のおはなし
第3章 有機的なプレー連鎖の集合体2―守備のおはなし
HALFTIME 哲学者・小林敏明さんとの対話
第4章 サッカーは本物の心理ゲームである
第5章 サッカー監督という心理マネージャー
著者等紹介
湯浅健二[ユアサケンジ]
1952年、北海道生まれ。大学卒業後ドイツへ留学し、1981年、ドイツサッカー協会公認「スペシャル・ライセンス(プロサッカーコーチライセンス)」を取得。同時に国立ケルン体育大学の専門課程(サッカー)を修了。帰国後、読売サッカークラブ(現・東京ヴェルディ1969)の専業コーチを務め、日本リーグ、天皇杯、JSLカップで優勝を果たす。現在、雑誌の連載執筆など精力的に活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐島楓
23
「リスクマネジメント」と「組織プレーと個人プレーのバランス」。なるほど、サッカーだけでなくビジネスにも通じる論理だ。2015/02/05
たかひー
2
★★ サッカーを切り口にした日本人論かと思ったら、全然。タイトルに裏切られた思い。サッカーに興味のない身には全然楽しめなかった。2020/06/19
へー
2
本棚に置いてあったのを久々に気づき、そのまま放置しておこうかと思ったけど、そんな消極的マインドのアリバイ守備は許されないと思い直し、リスクにチャレンジしてクリエイティブなムダ読書を敢行した。これらの積極プレーが有機的に連鎖して爆発的フリーランニングでゲットゴール。2015/06/28
Humbaba
2
成功する保証がない状態で行動に移す。それは、リスクを含んだ行為である。悪い雰囲気の中では、失敗の引き金を直接引くというのは、不利益になる事が多い。例え本当の責任は自分になかったとしても、問題の主犯に祭り上げられるかもしれない。それを避けて無難な行動をするというのは、全体を考えれば最低の行為でしかない。2014/09/02
霜月什緑
2
湯浅さんらしいけれどサッカー好きな人や湯浅さんを知っている人でないとわかりにくいなぁという感じ。結局、大方は自分の体験談だし。相変わらず学術的な考察に向かない人なのだからタイトル工夫したら良かったのに。2013/12/01