内容説明
先進諸国が集う国際会議の場において30有余年にわたって執拗に繰り返されてきた「日本叩き」は何故に行われたのか。日本は何故にそれに対抗し得なかったのか。此処に詳らかにする敗北の過程と敗因を知り早急に対抗措置をとらねば、日本は永遠に世界の国々から搾取され続けていく事になる―。勝つための秘策が此処にある。
目次
はじめに―国益を左右する開発援助の現実論(現実論的思考;国益追求の主張 ほか)
第1章 開発援助と国益(叩かれる新興国・日本;円借款 ほか)
第2章 世界システムと中核諸国間競争(研究方法とモデル;世界システムと国際会議の交渉戦術)
第3章 悲劇の日本―敗北の連鎖(一般アンタイド化原則とLDCアンタイド―「第1敗北」1970年;OECDアレンジメント成立―「第2敗北」1978年 ほか)
第4章 日本らしい開発援助政策「脱ODA」のススメ(「合わせ技一本」;膨大なインフラ建設需要から目を背けてはならない ほか)
著者等紹介
前田充浩[マエダミツヒロ]
1962年、鳥取県生まれ。東京大学法学部卒業。埼玉大学大学院政策科学研究科助教授、政策研究大学院大学助教授、同客員教授、英国王立国際問題研究所(チャタムハウス)客員研究員を経て、多摩大学情報社会学研究所客員教授。情報社会学会運営委員。チャタムハウス仕込みの国際関係論と情報社会学の世界システム論を用いた、開発援助、先発国による新興国叩き、近代化過程、グローバリゼーション等の分析をとおして、世界、アジア及び日本のあり方を追求する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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