内容説明
印刷業者だけが持つ大きな印刷機から、オフィスの机で印刷物を自由に創ることができるデスクトップ・パブリッシングへ。それは出版界をがらりと変える大きな革命だった。20年前、その革命は、John WarnockとChuck Geschkeという二人が出会い、Adobeを創設したときに始まった。この物語は、出版の世界を変えたいと思った二人の男の、友情とヴィジョンを貫いた20年間の記録である。活字から、コードで記述された電子的なアルファベットへ。印刷のためのデザインから、Webのためのデザインへ。刻々と変化する革命の渦中に、いつもAdobeの姿がある。そしてこれからも彼らは革命を起こし続けていくのだ。
目次
1982‐1984:基盤の構築
1985‐1989:革命の発火点
1990‐1993:新たな方向を目指して
1994‐1998:帝国の拡大
1999‐2001:次代の波に備えて
2002~:次の10年に向けて
著者等紹介
フィフナー,パメラ[フィフナー,パメラ][Pfiffner,Pamela]
出版、Web、TVを含むパブリッシング業界で活躍する。『MacWEEK』誌の記者兼編集者として、電子出版の初期の頃から取材を続けた。その後、『MacUser』誌の編集長を経て、雑誌のブランドをインターネットへ広げるためのWebサイト“Publish”の編集長を経験。TechTVチームとともに、ダイナミックメディアのWebサイトを立ち上げ、1999年には、プロのクリエイターのための独立したポータルサイト“Creativepro.com”を開始する。『How Desktop Publishing Works』の共同執筆、バークレー大学でジャーナリズムを教えた経験などがあり、現在はポートランドステイト大学で教鞭をとっている
井上務[イノウエツトム]
1962年鹿児島県生まれ。会社のVarityper(いわゆるタイプセッター)で欧文組版を学んだ後、Macintoshによる欧文DTPシステムの運営管理を担当。使っていたソフトがすべて英語版という環境を生かして、1995年からクライアントの印刷物をPDFに変換するサービスを始める。1996年、PDFのメーリングリスト「PDFml‐J」を主宰。独立後は、コンサルティングや執筆が生業
新丈径[シンジョウケイ]
1960年代に日本で生まれる。IT関連企業で十数年を過ごした後、現在は翻訳、編集などで日銭を稼ぐ生活をしている
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