内容説明
このマニュアルは元来、早急に処置を必要とする真の意味の救急について書かれたものです。救急室でよく遭遇する問題の診断、治療について理論的に解説してあります。Ｄｒ．Ｒｅｅｃｅをはじめ著者の方々の経験から書かれていますのでわかりやすく完璧な記述になっています。それぞれの疾患の診断や治療について記載してある他に、ある特殊な場合（患児の死、性的暴行、幼児虐待など）に臨み医療者側の果すべき役割ととるべき態度についても考察してあります。私達がどうしても忘れがちだったり、ないがしろにしがちな救急時の患児家族への心理的なケアなどにも触れてあります。このマニュアルは、ケースワーカーや牧師の助力の重要性を医師に思い出させます。それらの人々の心理、社会的助けがあってこそ病勢もくいとめることができ、家族の危機ものりこえることができるのです。
目次
第１部 救急疾患
第２部 主訴
第３部 器官別疾患
