内容説明
アジアではいま、地域協力へのエネルギーが沸き立っている。グローバリゼーションのなかにあっても、域内諸国の協力をめざすリージョナリズムはアジアでも盛んである。しかし、多方面にわたるアジアの多様性を生かした協力関係は本当に構築できるのだろうか。本書は、アジアの国々の視点から地域協力を考え、求められる協力の姿を探る。一国による行動に限界が生じているいま、日本もアジア諸国との協力を真摯に模索しなければならない。
目次
グローバリゼーションとアジア共同体への要請
いま、なぜアジア共同体なのか
アジアの国際関係とアジア共同体
東アジア経済の現状とアジア共同体への展望
アジア共同体構築が直面する文化的障害
アジア共同体形成における台湾の役割
台湾におけるアジア共同体の歴史的位置
東アジア共同体と日本
多様性からみたアジア共同体の可能性
モンゴル経済とアジア諸国との関係
北朝鮮の核・ミサイル問題とアジア共同体への含意
ASEANの経験とインドネシアからみたアジア共同体
ASEANとアジア共同体
著者等紹介
青木一能[アオキカズヨシ]
日本大学文理学部教授(国際関係論、現代アフリカ政治論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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