内容説明
民族紛争を予防・解消する指針。現代ヨーロッパの民族対立の歴史を検証し民族共生はどのように実現しうるかを考える。国家やEUの果たすべき役割とは何か?
目次
第1部 理論の射程(国際関係理論のなかの民族問題;ヨーロッパ国際政治における少数民族とガヴァナンス)
第2部 国民国家と民族(戦後アルザス地域主義の展開と特質;フランスの対エスノ地域政策―一九七〇年代~一九九〇年代;二〇〇八年憲法改正にみるフランスの政治過程―地域語条約の導入をめぐって)
第3部 ヨーロッパ統合と民族(ヨーロッパ統合過程におけるエスノ地域の位置付け;教育・文化におけるヨーロッパ統合の進展とエスノ地域主義)
第4部 グローバリゼーションと民族問題(グローバリゼーションと民族をめぐる政治;民主主義の新たな課題と展望―多民族共生の政治に向けて)
著者等紹介
坂井一成[サカイカズナリ]
神戸大学大学院国際文化学研究科教授、博士(学術)。1969年、東京都生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士前期課程修了。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程退学。文部省大臣官房事務官(外国調査担当)、東京工業大学大学院助手、パリ政治学院客員研究員、神戸大学大学院国際文化学研究科准教授、パリ西ナンテール・ラデファンス(パリ第10)大学客員教授、パンテオン・アサス(パリ第2)大学客員教授など経て、2013年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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