内容説明
コミューン主義者たちは無謀な者たちである。コミューン主義(commune‐ism)は共産主義(communism)の、その失敗から産まれてきた。民主化・世界化以降も一貫して生が切り刻まれてきた韓国で、共に生きる知の生産を実践する思想家の横断的存在論。
目次
1部 存在論とコミューン主義(コミューン主義的存在論と存在論的コミューン主義;コミューンにおける共同性と特異性)
2部 生命と生産の抽象機械(マルクス主義における生産の概念―生産の一般理論のために;生命の抽象機械と具体性のコミューン主義)
3部 生産の社会学、生命の政治学(歴史のなかのコミューン主義―歴史の外部としてのコミューン主義;現代資本主義と“生命‐政治学”)
4部 “コミューン‐機械”をどのように構成するのか(存在論的平等性とコミューン主義―“コミューン‐機械”の稼働に関する諸原則について;コミューンの構成における“空間‐機械”の問題)
著者等紹介
李珍景[イジンギョン]
1987年、『社会構成体論と社会科学方法論』という本を出した際に使った筆名であるイジンギョンが思わぬ虚名を博したことで、本名朴泰昊をなくしてしまった。主な活動の場は「スユノモN」であり、職はソウル科学技術大学の教員である
今政肇[イママサハジメ]
高知で高校を卒業後、ロサンゼルス近郊の大学で文化人類学を学ぶ。2000年代中頃、韓国と日本にまたがる植民地の記憶についての博士論文の研究の最中にスユノモと出会う。(そのせいではないが)フィールドワークをこじらせる。2012年までソウルに在住しスユノモ会員として活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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