目次
ベトナム体験の大きな落差―黄〓(せき)暎を読む
チェ・ゲバラに体現された「人類の星の時間」―「過去」と「現在」の対話として
植民地主義と先住民族―堀田善衛の仕事を媒介に
果てしない闇の中へ―北朝鮮が孕む諸問題
高揚の後の沈滞 敗北の後の混迷と頽廃―清水幾太郎と三好十郎
権力を求めない社会革命―アナキズムが問うもの
「一八歳」という垣根―「60年代」の前史へ
近代への懐疑、先住民族集団の理想化―太田龍が、悲喜劇的に、固執したもの
アフリカと吉本隆明―第三世界主義と自立思想
歌との出会い、歌とのわかれ―革命歌、労働歌の世界
「政治」という表層、「文化」という深層―60年代に開花した多様性の根拠
闘いの中の「死」をめぐって―「内ゲバ」による死と、爆弾による死
半世紀の後に―様変わりした社会状況の中で
著者等紹介
太田昌国[オオタマサクニ]
1943年釧路生まれ。民族問題研究、編集者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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瓜月(武部伸一)
3
1960年代から70年代の急進的政治・社会運動にどのような意義を見出せば良いのだろうか。その観点から読書を続けている。著者太田昌国さんは無党派左翼の立場で今に至るまで言論活動を続ける著述家。私は「永山子ども基金」によるペルーの働く子ども連帯組織「ナソップ」の支援活動を通じての知人。何年も前だが、太田さんに酒席で質問をしたことがある。「結局、日本の左翼はなぜ崩壊したと思いますか」太田さんは「それを考えることが、あの時代の運動に参加したあなたと私の務めです」と答えた。そう、精神のリレーのための読書を続けよう。2020/08/08
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- 和書
- おもしろい人に会ったよ