目次
1章 海軍航空廠に徴用―戦時下の悲惨な生活の中から
2章 不当逮捕
3章 死刑囚の烙印を押されて―無実の人間にこれ以上の人権侵害があるか
4章 獄中で死刑制度を考える―被害者感情という名の「敵討ち」思想による死刑制度
5章 刑場に消えた人々
6章 再審の開始
資料 第三次再審開始決定(西辻決定)
著者等紹介
免田栄[メンダサカエ]
1925年熊本県球磨郡免田町で生まれる。現在、大牟田市に在住し、死刑廃止のための活動に携わる
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感想・レビュー
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Willie the Wildcat
73
先日、日経で著者が亡くなったこと、そして冤罪事件を知り本著を手に取る。34.5年の時間の経過を簡潔に描写。時勢を考慮しても、法治国家故のLLは重責。天皇制、死刑確定再審制度、死刑制度など、Controversialな面が多々語られる。著者が感情的にならざるを得ない点は、(是非ではなく)34.5年を考えると、人間として仕方のない気がする。一方、制度そのものが存在している点など、あくまで物事の両面を客観的に読み解きたい・すべきであるとも再認識。なお、獄中の面々の”歴史”は、流石に斜め読みでした。2020/12/16
Ayumi Katayama
13
四大冤罪事件といわれたものの一つです。30有余年に渡り、いつ殺されるのかわからない恐怖に怯え獄中にありました。これは獄中で記録されたノートです。事件そのものについてはあまり詳しくありません。事件のことを知りたい場合は熊本日日新聞が自戒をこめた事件記録を出版されてますので、そちらの方が詳しいでしょう。▼死刑囚の獄中での様子というのはほとんど漏れてきません。多少読みにくいところはありますが、このようなノートは大変貴重な資料でもあります。2018/02/22
朔麻
0
「免田事件」の「免田」は、免田さんの氏ではなく、地名だったらしい。免田地区に住んでいたので免田という名のようだ。(逆で、免田さんが住んでいたから免田という地名になったのかもしれない)2011/11/01
ラビ
0
死刑について検索していてこの本にたどり着いた。昔は冤罪で逮捕された方が多くいたなんて悲しい。 免田さんは出ることができたが、他にも冤罪でずっと拘置所にいた人もいたようだ。時代が古いため、読みづらかった。2021/03/13
まなみ
0
頑張って140ページまで読みましたが私にとってむずかしい内容だったので途中でやめました。昔の話、実話です。こういうこともあったんだとかんがえさせられました。2020/08/18