内容説明
母性天皇論から女帝問題まで、フェミニズムからの天皇制論。
目次
第1章 民衆意識のなかの天皇制―「昭和」を歩く(「昭和」の幕あけ―「一等国民」万歳!?;特攻おばさんと国母陛下 ほか)
第2章 母性と天皇制(「母性」の誕生と天皇制;大御心と母心―靖国の母を生み出したもの ほか)
第3章 女帝論争・今昔(女天皇・是か非か―一〇〇年前の女帝論争;皇位継承と女性差別 ほか)
第4章 「平成」への発言(「昭和」から「平成」へ;「陛下」なくせば風さわやかに吹きぬける ほか)
著者等紹介
加納実紀代[カノウミキヨ]
1940年ソウルに生まれる。1976年より「女たちの現在を問う会」会員として、96年までに『銃後史ノート』10巻(JCA出版)、『銃後史ノート戦後篇』8巻(インパクト出版会)を刊行。現在、敬和学園大学教員(特任)
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感想・レビュー
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与末居
4
(その節はお世話になりました。この場を借りて哀悼の意を表します。文脈が伝わらなかったら済みません)女性史研究家である作者の思想が詰まっている。「日本国」はいまだに「天皇制国家」であること。国歌は斉唱しない。慰安婦問題に果敢に挑んでおられたかたでしたね…全て読みきれなかったが、おおよそは理解できた。おおよそは。私自身は、女天皇制には賛成も反対もしないが、現状として皇室典範を緩める必要があるのではと感じている。2019/07/26
めじぇど
1
天皇と母性について興味深い点が沢山あった。史料に当たりたい。2022/08/02