内容説明
歴史をパロディ化=戯画化する小林よしのり『台湾論』、それを支える金美齢・李登輝らの「日本精神」論、そして台湾を黙殺する戦後左翼と「進歩的知識人」…日本/台湾100年の悲劇の折り重なりに奥深く分け入り、いま連鎖するコロニアリズム=植民地主義を解体にみちびく現代史叙述の解放の実践。
目次
第1章 戦後左翼の宿痾と憎悪
第2章 『台湾青年』グループの独立運動
第3章 「日本精神」をめぐる流用と歴史の声
第4章 「日本精神」と「良き時代」の道具化
第5章 台湾をめぐる日本植民地主義の現在
終章 日台植民地主義の連鎖
結語 植民地主義連鎖の解体の実践
著者等紹介
森宣雄[モリヨシオ]
1968年横浜市生まれ。日本学術振興会特別研究員(大阪大学大学院文学研究科配属)
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