目次
第1部 イギリス編(予約購読形式出版詩集への定期刊行物書評―スコットランド詩人グラント夫人の事例研究;コックニー試派と出版社―十九世紀前半イギリスの出版事情;「ウェイヴァリー現象」―越境するテクストと十九世紀読者層の創出(および忘却)
十九世紀における小説読者の拡大とディケンズ
イングランドにおける大衆読者層の形成と拡大
読者を啓発するジョイス―『ダブリンの市民』に描かれたアイルランド社会の病理
拡大する読者とヴァージニア・ウルフの「普通の読者」―ウルフのジャーナリズムと評論「斜塔」)
第2部 アメリカ編(鉄筆の力―マガジニスト・ポーの軌跡を辿る;国民作家マーク・トウェインの生成とアメリカ出版ビジネスの成長―予約出版と知的財産権の概念整備;エミリ・ディキンソンと「読者」ネットワーク―南北戦争時に「送られた」詩と「送られなかった」詩;書物の流離譚―『ロリータ』の大西洋横断的出版ネットワーク)
著者等紹介
小林英美[コバヤシヒデミ]
茨城大学教授/18世紀末から19世紀初頭の詩人を中心とするイギリス文学受容史
中垣恒太郎[ナカガキコウタロウ]
大東文化大学教授/マーク・トウェインを中心とするアメリカ小説文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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