目次
第1部(死;天才 ほか)
第2部(ファニー;ゴドウィン ほか)
第3部(ファニー;メアリ ほか)
第4部(ファニー;シェリーとゴドウィン ほか)
著者等紹介
トッド,ジャネット[トッド,ジャネット] [Todd,Janet]
英国ケンブリッジ大学ルーシー・キャヴェンディシュ・コレッジ学寮長(2008年~2015年)。メアリ・ウルストンクラフト、アフラ・ベーン、ジェイン・オースティンを始めとする英国女流作家研究の第一人者
平倉菜摘子[ヒラクラナツコ]
英国ヨーク大学18世紀研究センター修士課程修了。早稲田大学大学院博士後期課程及び日本学術振興会特別研究員を経て、現在は早稲田大学、学習院大学で英語・英文学を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
35
ファニーの周囲の天才達は、凡人であるファニーを軽んじているとしか思えない。「自分は他の人とは違う」という自覚を持っており天才のためには凡人はいくらでも犠牲になってもいいと思っているのではないか。もし母メアリがファニーの時にも相手と結婚していたら、もし義父に商才があったら、ファニーが『フランケンシュタイン』の著者になっていたとは限らない。しかし少なくとも存在理由を見出し、早すぎる死を選ばなかったはずだ。「天才だから仕方がない」と4人の男女を認められないのは、自身もまた、ファニー同様凡人の一人だからだろうか。2016/11/15
春風
4
貧乏作家ゴドウィンのパトロンになった詩人シェリー(妻子持ち)はゴドウィン家の三人娘を誘惑し、メアリとクレアの2人を連れて駆け落ち。ひとり取り残された長女ファニーは、自分も連れて行ってほしいと懇願するがシェリーに拒絶され、父とシェリーの板挟みになって自殺。シェリーの妻も自殺し、晴れてメアリはシェリーと結婚。2016/10/05