内容説明
ヨーロッパの各都市を訪れた、芸術探索の旅のなかから生まれた思索の記録。絵画と文学との照応関係を見据え、フランス美術史と文学史に新しい「読み」を提示する紀行エッセイと論考。
目次
ダヴィッド―『マラーの死』と『バラの死』から
『ヤコブと天使の闘い』―ドラクロワとゾラ
「海」と芸術家―クールベ、モネ、モーパッサン
近代都市パリと芸術家―印象派と自然主義小説家
ゾラ『制作』考―セザンヌの詩とモローの「サロメ」から
ゴッホ―読書と絵画の照応
スタンラン―『黒猫』と世紀末モンマルトル
セザンヌ―ゾラ―ピカソ
’89年セザンヌ紀行
『ゲルニカ』考―一つの詩から