目次
みだれ髪
小扇
毒草
恋ごろも
舞姫
夢之華
常夏
佐保姫
春泥集
青海波〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリータ
9
◆1997年刊。吉田精一編・解説。口笛文庫で拾う。◆『みだれ髪』全首を収め、以後の22の歌集からも代表作を収録。田辺聖子の伝記を合わせて読むと、めぼしい作品はかなりわかってくる。◆山川登美子・増田雅子との共著歌集『恋ごろも」(1905)は人口に膾炙した歌多し。「海恋し-」「鎌倉や-」「金色の-」など。◆その他気に入った歌;「地はひとつ大白蓮の花と見ぬ雪の中より日ののぼる時」『夢の華』(1906)、「雪の中に那智の山あり人かよひ伐木すなり春夏秋冬」「ふるさとを恋ふるそれよりややあつき涙ながれきその初めの日」2022/12/15