内容説明
1997年、四十四歳で急逝した文芸評論家・青海健。三島文学の深淵に「物語」と「死」の反復性を読み、中上健次、村上春樹、村上龍、吉本ばなな、島田雅彦ら、ポストモダン以降の文学の担い手を論じ、第二評論集として準備された本書は、遺稿評論集となった。
目次
表層への回帰―三島由紀夫論
異界からの呼び声―三島由紀夫晩年の心境小説
サド侯爵と三島由紀夫―『サド侯爵夫人』論
模造と反復―ミシマの亡霊による島田雅彦論
プロテウスの憂鬱―島田雅彦『夢使い』論
紋切型と死と―吉本ばなな論のために
村上龍と原始の聖性―『愛と幻想のファシズム』をめぐる幻想
冥府からの帰還―村上春樹におけるニヒリズムの研究
中上健次とジャズ―コードの破壊という物語
中上健次と三島由紀夫/あるいはオリュウノオバと本多繁邦〔ほか〕
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