それからの特攻の母

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  • サイズ B6判/ページ数 331p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784754743567
  • NDC分類 345.21
  • Cコード C0095

内容説明

戦後、彼女は平和を祈り、社会や国の復興のため働き続けた。その仕事の一つが税であった。税は国の礎であり、あの子たちが願った国の復興、発展のために基本となるもの。やがて、世間は彼女のことを「納税おばさん」と呼ぶようになる。

目次

第1章 戦時下の出会い、再会、そして別れ(昭和15年、東京、大学生との出会い―戦時下の税制、税務行政;昭和16年、知覧、トメさんと若き税務職員との出会い ほか)
第2章 戦争の悲しみ(細川さんからの手紙;特攻兵士との別れ ほか)
第3章 戦後の混乱(終戦後の特攻の母と周囲の人々;小学校の代用教員として ほか)
第4章 戦後の復興から発展へ(国税庁の創設;全職員に配付された「税務研究手帳」 ほか)
終章 「納税おばさん」と呼ばれて(出会い再び;熊本国税局長表彰 ほか)

著者等紹介

伏見俊行[フシミトシユキ]
前金沢国税局長、日本大学経済学部/大学院経済学研究科教授。早稲田大学政治経済学部卒業後、国税庁に入庁。知覧税務署長、熊本国税局徴収課長、日本貿易振興会サンフランシスコ事務所員、インドネシア財務省国税総局顧問、国税庁相互協議室長、福岡国税局課税第一部長、中国中央財経大学教授兼研究員、広島国税局総務部長、国税庁資産評価企画官、広報広聴官、国際業務課長、調査査察部調査課長、金沢国税局長などを歴任し、平成25年6月に退官。中国中央財経大学財政学院客員教授、中国国家税務総局揚州税務学院客員教授、一橋大学国際公共政策大学院講師などを兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Willie the Wildcat

37
税制度創世記から激動の時代を経た現代。税務署員の目を通して振り返る税制度の成り立ち。納税への考え方も日本人の中で変化。強制から自主性への変化、第三者通報制度の導入など時勢も反映。「特攻の母」の件は有名も、「納税おばさん」は知らなかった。2つの視点を交差することで垣間見える時代。国を憂う気持ちが共通項である一方、国民への求めの”質”に差異。根底の無私が他者の心に響き、心を繋ぐのが救いかもしれない。執筆の背景が少なからず異質であり、幻の第3章も含めて興味深い構成。2015/10/07

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