出版社内容情報
私たちは個人として存在し行動していますが、社会生活を営むにおいては、家族関係、親族関係、生計関係、地縁関係、生産関係など様々な社会関係のなかにいます。そのような関係においては、個人としてだけでなく、社会関係のもとで行動するため、個人としての単位で考えれば利益移転が生じていたということがあります。
本書は、様々な社会関係のもとに生ずる財産や事業の引継ぎの場面において、そしてその他の経済活動において、個人間に生じる利益移転とそれに関する課税関係を整理し、明確にすることを目的に編纂しました。個人が絡む取引において、どのような権利関係の移動が起こるかを明らかにし、それに伴う課税関係、特に相続税法9条を中心に考察を加えた実務必携書です。
目次
1 会社及び関係者に関する取引(資産の移転等;持分の移転;資本等取引;組織再編、グループ法人税制;清算)
2 組合・信託・一般法人による移転(組合により事業等を行った場合の利益の移転;信託の利用による財産と権利の移転;一般法人を利用した財産と権利の移転)
3 保険・金融商品を介する移転(保険契約の利用による財産と権利の移転;金融商品等の利用)
4 不動産及び動産を介する取引(不動産及び動産の付合;共有物の分割(株式・不動産)
借地権)
著者等紹介
小林磨寿美[コバヤシマスミ]
1958年生まれ。横浜国立大学経営学部卒業。1996年税理士登録。2001年小林磨寿美税理士事務所開設
濱田康宏[ハマダヤスヒロ]
1966年生まれ。1993年公認会計士登録。1994年税理士登録。現在、濱田康宏公認会計士・税理士事務所所長
佐藤増彦[サトウマスヒコ]
1970年生まれ。福島大学経済学部卒業。1997年税理士登録。現在、税理士法人ザイム・ゼロ代表社員税理士
大野貴史[オオノタカシ]
1969年生まれ。1998年公認会計士登録。2002年税理士登録。現在、大野公認会計士事務所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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