内容説明
裁判所の判断は、なぜ分かれたのか?近年の重要判例である、14の事件を素材に、法的三段論法をふまえた「判決の読み方」を講義。苦手な判例の「読み方」が、自然と身につく1冊!!
目次
武富士事件
生保年金二重課税事件
ホステス源泉徴収事件
遡及立法事件
破産管財人源泉徴収事件
岩瀬事件
外国税額控除事件
損害賠償請求権益金算入事件
売上原価事件
ストック・オプション事件
ストック・オプション加算税事件
りんご生産組合事件
医学論文事件
競馬事件
著者等紹介
木山泰嗣[キヤマヒロツグ]
青山学院大学法学部教授(税法専攻)、弁護士(鳥飼総合法律事務所客員)。横浜生まれ。上智大学法学部法律学科卒。税務訴訟及び税務に関する法律問題を専門にする。過去における弁護士としての主な担当事件に、ストック・オプション税務訴訟などがある。『税務訴訟の法律実務』(弘文堂)で第34回日税研究賞「奨励賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
幸運なハプスブルグに結婚を
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税務判例の有名な判例を解説している本。 特に地裁・高裁・最高裁で判決が異なるものを中心に選び、各裁判所ごとの判決に至るロジックを比較しており、非常にわかりやすい。 私自身は税務に関わりのない人間なので、教養・娯楽として読んだ。なので実務に役立てようと思う方、勉強中の方とは本の読み方が異なるでしょう。 それを承知で私の感想としては、「これで加算税や追徴課税を課すのはどうかしている……」です。とりあえず自分が税務署に行くときは担当者の名前と指導内容をちゃんとメモして申告書と一緒に保存しようと思いました。 2016/02/24
L&K
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認定された事実は同じでも、法解釈が違うこともあるし、法解釈によって導かれた規範は同じでも、あてはめで違う評価をすることによって結論が変わるのは、おもしろいと思った。木山先生の著書は、読み手に理解できるようにすごく丁寧に説明しようという気持ちが文章から伝わってくるので、とても読みやすいです。法律は、時間を費やして人間がつくったものだから、答えが1つではないところが、勉強のやりがいがあって楽しい。2015/12/19
ぺっちゃ
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租税法の重要判例について、各審級を検討して、判例の読み方について解説してます。分りやすいのでおすすめです。2019/12/03