内容説明
日本の特撮映画監督山本武は、日本政府首脳からアメリカ行きを命じられる。NASAは国の名誉と威信を賭け、アポロ計画を成功させるため、周到に準備した前代未聞の仕掛けを用意していた。40年の時を超え、再び脚光を浴びる注目の小説。
著者等紹介
草川隆[クサカワタカシ]
1935年東京都生まれ。國學院大学国文科卒業。日本推理作家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Mumiu
41
タラップの9と11なんて絶対ないよね〜!報道のエンタ化、湾岸戦争なんかもそんなところがあったよね⁈そういった空々しさはともかく、今のネット等の情報化社会でアポロ11号は捏造だったよ!なんてレベルの情報操作はかなりハードルが高いでしょうね。一方、今なら映像表現でナンボでも錯覚しそう(;^_^A。アメリカ合衆国という国のプライドと夢が迷走したという設定の、アポロ11打ち上げの翌年に書かれたファンタジー。2014/10/22
下町ロコモーティブ
18
*1969年7月21日のアメリカによるアポロ11号有人月面着陸が捏造であったというフィクション物語です。最近は見ませんが時にTVで月面に立てられた星条旗の影の向きがおかしいとか風が無い月面で旗がなびいているとかの都市伝説っぽい番組を見たことがあります。私自身若かりし頃当日深夜までTVにかじりつき着陸の瞬間を共有しています。作品はゴジラ特撮映像家の日本人が絡んでいたとするなんと50年前の1970年の発行です。フェイクニュース・フェイク映像が世の中を闊歩する現在をずいぶん昔に先取りした本だと思いました。2019/08/31
punyupunyu
14
「本書は、1970年に小社で出版したものに、加筆・訂正をいたしました。」図書館で借りた本ですが、なぜに今頃?。どんなニーズを狙ったのか、、、。内容も今一つ。当時であれば斬新だったのでしょうか・・・。2015/02/03
ジキル・ハイド
13
最近、書店で見たので新刊かと思ったのだが、何と1970年の作品なんですね。まさにアポロ11号の熱が残っていた頃。この時代に、こんな小説があったのか、と思うと凄い話しなのでしょうが。文章はヒドいです。内容もかなり散漫だろうと思います。僕の場合、新刊かと思って読んだだけで、あの月面着陸の時は小学6年の時だったなあ、と感慨深く思い出しました。お薦めはしません。2014/12/07
sezmar
5
1969年アポロ11号月着陸、1976年にムーンホークス本元祖がアメリカで発売、映画カプリコン1が1977年。だがこの小説は1970年に発表されているのがすごいところ。技術に関する凸凹感(コンピュータや催眠云々)が気になるるが、映像作成の過程や現場の話は面白く読める。2014/09/07