内容説明
ビジネスは戦いである。上原正吉はつねに常識を疑い、懸命に考え抜き常勝軍団を作りあげた。生き残りをかけて中小メーカーが苦戦する中、誠実と信頼の二人三脚で大正製薬はなぜ、成功したのか。その秘密がここにある。
目次
1 商売開眼
2 住み込み店員を志願
3 考える販売外交員
4 新しい制度の導入
5 天下の道修町に攻め入る
6 雨降って地固まる
7 社長就任
8 躍進また躍進
9 正吉・小枝の旅立ち
著者等紹介
仲俊二郎[ナカシュンジロウ]
1941年生まれ。大阪府立天王寺高校、大阪市立大学経済学部卒。川崎重工業入社後、労務を経験した後、プロジェクトマネジャーとして長年プラント輸出に従事。二十世紀最大のプロジェクトといわれるドーバー海峡トンネル掘削機を受注し、プロジェクトを成功させる。後年、米国系化学会社ハーキュリーズジャパンへ人事部長として転職。アメリカ式人事について本社でトレーニングを受ける。同社ジャパン代表取締役退職後、経営コンサルタントとして日米企業に提言をするとともに、星光PMC(東証二部上場)監査役を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶうちゃん
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久しぶりに良い本に出会いました。2017/12/18
ka-ko
0
大正製薬を大きくした上原正吉と小枝、正直、謙虚、勤勉があのように会社を育てたと思います。でもやはり運もあったと思います。2012/12/11
yoshi
0
わずか7人からスタートした会社を誠実さと正直さで大企業にまでした上原正吉列伝。2012/09/16
Kentaro
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とにかく考えて現場で実践する。新しいチャレンジは率先して行う。ひたすら苦労してもめげない。私利私欲では一切動かない。共済会といった取引制度の先駆者的取り組みをWIN-WINの関係ありきで進める。失敗を教訓にしつつも誰もやっていないからこそ進めるなど、イノベーターの鏡でありながら、社会に還元する切符の良さを兼ね備えた営業のスペシャリストであり、経営者であり、政治家であり、愛国者であるというすごい人だったんだなあと感服する一冊でした。2016/11/06