内容説明
明治前期に多彩な活躍をした『日出新聞』(現『京都新聞』)の記者金子静枝。明治維新から廃仏毀釈の激動をかいくぐり、明治二十一年、E・フェノロサや岡倉天心を始めとして、「日本美術」の再生を願う人々が、正倉院など近畿地方の古美術の詳細な調査を実施した。金子静枝はその全容を同行取材・報道。その記録は丹念にスクラップ・ブックとして後世に残され、数奇な時の変遷を経て、近年幾冊かが発見された。この古美術調査報道記事に研究論考と詳注を加えた、明治美術史研究においても貴重な資料。
著者等紹介
竹居明男[タケイアキオ]
1950年京都市生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士後期課程中退。同志社大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件